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総選挙落選者の「気の抜けた」反省文、初当選者は龍山護衛武士を誓う

総選挙落選者の「気の抜けた」反省文、初当選者は龍山護衛武士を誓う

Posted May. 24, 2024 08:35,   

Updated May. 24, 2024 08:35

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「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の不公正と非常識は何ですか」

あなたが道でこの質問を受け、大きなホワイトボードに答えを書くとしたら、何を書くだろうか。横を通り過ぎる普通の人は何を挙げるでしょうか。

最大野党「国民の力」の若手議員の会である「一木会」が1泊2日、14時間の徹夜討論を通じて反省文を書く過程も、このような質問に答えを見つけるものだった。一木会メンバーのほとんどが、今回の総選挙で首都圏で落選した「3040」世代だ。政権与党に対する首都圏の冷たい民意を肌で感じた人々だ。

一木会は、公正と常識が破られた事例を思いつくままに話し合った。公正と常識は、尹大統領が大統領候補時代に掲げた時代精神だ。尹氏と与党を信じていた国民を不公平と非常識で裏切った事例を探し、敗北の原因を探すことにしたのだ。

一木会の出席者たちは、会議室に置かれたホワイトボードに一つずつ書き始めた。尹氏の妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏の「ディオール」バック授受疑惑と廃止された民情首席室の復活、チェ上兵特検法再議要求権(拒否権)問題、洪範図(ホン・ボムド)将軍の胸像移転論議など30の問題がホワイトボードを埋め尽くした。白熱した討論を繰り広げ、問題ごとに議論を交わした。そして、反省文に載せない内容は一つずつ消していった。

残ったのは5つだ。梨泰院(イテウォン)雑踏事故(共感の欠如)、連判状事件(分裂)、江西(カンソ)補欠選挙の惨敗(我執)、「口封じ」警護(不通)、李鐘燮(イ・ジョンソプ)前駐オーストラリア大使の任命(回避)などだ。大統領室と親尹(親尹錫烈)系が主導して生じた問題を指摘した。しかし、5つとも今は収拾の段階にある、少し「気の抜けた」問題だ。1月、尹氏と韓 東勲(ハン・ドンフン)前非常時対策委員長との間で葛藤を引き起こした金氏のディオールバック授受疑惑は、最後まで含めるかどうかをめぐって議論されたが、除外された。

一木会の記者会見が終わると、「なぜ金氏の問題が抜けたのか」という質問が出た。一木会関係者は、「尹大統領が賢明でなかったと謝罪し、検察が担当チームを組んで捜査しているので見守る」と答えた。正直、納得できない説明だ。ある出席者は「金氏問題をめぐってかなり躊躇していた。かなり負担を感じていた」と伝えた。

保守で若手の金氏問題の前で躊躇する中、金氏は明快な説明なく公開行動を始めた。そして1週間後には第22代国会が開院する。国会が開会すれば、院内の時間だ。

問題は、若手の役割を果たすべき初当選者の存在感だ。党内では、「静かな公認の結果物らしい」という酷評も出ている。「党がやることと反対して当選した」という初当選者の金宰燮(キム・ジェソプ)当選者を除いては、声を上げる人がいない。金宰燮氏は、金夫人の復帰について「大統領夫人の国家的役割は明らかにあるが、登場には説明が必要だった」と述べた。

最近、尹氏は初当選者らと3回の夕食会を行った。ある当選者が「大統領の護衛武士になる」と発言したと当選者から聞いた。連判状を回した先輩議員(1期)たちが記録的な大敗にもかかわらず生還したのを見て習得した生存技術なのかも知れない。民意は与党に改憲阻止線(100議席)をわずかに超えた108議席を与えた。これを「大統領の護衛武士になれ」という命令だと信じるなら、それは勘違いだ。