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ソウルの小中高校生が12年後は半分に、統廃合が続出

ソウルの小中高校生が12年後は半分に、統廃合が続出

Posted August. 31, 2023 08:18,   

Updated August. 31, 2023 08:18

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ソウル市教育庁の分析で、ソウルの小・中・高校生の数は2035年に今年の約半分に減少すると予測された。出生率が急激に低下する中、ソウルから国内の他地域に移動する人口まで増え、ソウルの学生数はこれまでの見通しよりはるかに減少すると予想される。生徒数が激減すれば、学校が統廃合され、周辺地域が徐々に荒廃することが懸念される。ソウルの25の自治区で減少幅にばらつきがあり、教育当局は長期的な対策を講じることが急務だ。

東亜(トンア)日報が30日に入手した市教育庁の資料「学校級別学齢人口変化の推移」によると、今年78万6880人だったソウルの小・中・高校生の数は、2027年の66万9千人、30年の56万1千人に続き、35年には42万1千人に減少すると推計された。この数値は、市教育庁が、統計庁とソウル市が既存の人口推計に基づいて、予想される就学率や進学率、学生転出入展望などを考慮して補正したもの。ソウル市は昨年12月、ちょうど8ヵ月前に、35年の小・中・高校生の人口を44万8864人と推定した。市教育庁の予測はそれより6.2%、2万7864人少ない。

市教育庁が毎年展望する「学生配置計画」のほかに、学齢人口の推計を出したのは初めて。市教育庁関係者は、「最近の出生率低下の推移まで反映している」とし、「しかし、中学校からは、入試に備えた転出入が活発になり、正確な推計は難しい」と付け加えた。

展望値によると、ソウルの人口に占める小・中・高の学力人口の割合は、今年の8.3%から35年には4.7%に低下する。35年には、ソウルの総人口は約895万人で、今年から5.1%減少し、学生数は46.5%減少する。65歳以上の人口の割合は18.0%から28.4%に増加すると予想された。

これにより、統廃合が続出する事態につながることが予想される。また、高齢人口の増加など人口構造の変化に対応するため、統廃合する学校など既存の教育施設を生涯教育施設として活用する案を模索する必要があるとの意見も出ている。

市教育庁は、学校を小等、中・高等に分ける学校再配置「ツートラック戦略」を検討している。通学距離を大幅に伸ばすことができない小学校は、小規模学校でも運営できるよう「ソウル型分校」を創設し、十分な生徒数が必要な中学校以上は、学校の統廃合や移転の再配置で教育ニーズに対応する。淑明(スクミョン)女子大学教育学科の宋基昌(ソン・ギチャン)名誉教授は、「ソウルは同じ学区でも、学級間の生徒数のばらつきが大きい」とし、「教育不平等解消のための長期的な戦略が必要だ」と指摘した。


朴星民 min@donga.com