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「休みすぎですって?私の人生に空白期はありません」

「休みすぎですって?私の人生に空白期はありません」

Posted August. 22, 2023 08:38,   

Updated August. 22, 2023 08:38

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「演技活動には空白期がありましたが、私の人生では空白期は存在しなかった数年でした」

初のエッセイ「半分は狂って、半分は幸せになってほしい」(ダル)を最近出版した俳優のカン・ヘジョン(41)は21日、ソウル麻浦区(マポグ)のカフェで開かれた記者懇談会でこのように話した。2018年に終映したKBSのドラマ「ジャグラス」以降、演技活動をしばらく休んでいた彼女は、これまで文章を書きながら「自分」を満たしていった。俳優である前に、カン・ヘジョン自身として生きた時間だったはずだ。

このように過ごした4年間、携帯電話に時々日常と考えを記録した短い文60編が本にまとめられた。カン氏は、「いつどこでも思い浮かぶ話があれば、携帯電話を持ってメッセージを書くように文を書いた」とし、「頭の中に漂うふきだしを書いた文だ」と話した。

それでも本を出したのは、「一つの言葉が持つ力を分かち合いたくて」だった。最後の章に載せられた文「言葉が導く力」は、知人に「たびたび会いたい」という新年の挨拶メッセージを送った時、「私は頻繁に会いたい」という予想もできなかった返事を受けて書いたという。カン氏はこの瞬間について、「両腕を広げて、嬉しく迎えてくれる誰かがいるだろう。…彼が引き寄せた言葉の力で、一歩進まなければならない」と書いた。カン氏は、「一言で言って、窮屈な鳥かごの中に住む誰かが、心の扉を開くこともできる」とし、「(この本が)誰かにそんな瞬間になることを願う」と話した。

当初出版する計画なしに書いた文だったので、他人には隠したい感情まで加減なく盛り込まれている。

「スタートライン」という題名の文では、「もう一度銃声が鳴ったら、私は完走できるだろうか。もしかしたら、スタートラインに立つ勇気さえあるのかわからない」と、スタートに対する恐怖を打ち明ける。「そんな日」では、「今すぐ結果物がなければならないように肩が重いのに、何もできない日…。ただ何者でもありたくないと思う日」の無気力さを淡々と受け入れる。氏は、「誰もが避けたいし、隠したい気持ちさえ共に分かち合いたかった」と話した。

娘(13)が成長するにつれ、文章を書く時間的余裕ができたという。文が一つ二つ積もってみると、「ただ一人の読者でもいてほしいという願いができた」。最初の読者は、夫でラッパーのタブロ(本名イ・ソンウン、43)だった。「書き続けろ」という応援のおかげで文がさらに積もり、タブロが出版社の代表に原稿を送って読者に会うことになった。カン氏は、「この本を通じて、読者の皆さんは『私だけがこういう思いを持って生きているのではない』とわかり、寂しさを和らげてほしい」と話した。


イ・ソヨン記者 always99@donga.com