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「安らかにお眠りください」 広島平和公園で韓国人原爆犠牲者慰霊祭

「安らかにお眠りください」 広島平和公園で韓国人原爆犠牲者慰霊祭

Posted August. 07, 2023 08:22,   

Updated August. 07, 2023 08:22

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第2次世界大戦末期の1945年8月6日、米軍が日本の広島に投下した原爆で犠牲になった韓国人を追悼する慰霊祭が5日、現地で厳粛に行われた。

広島平和記念公園の韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前で行われた慰霊祭には、在日同胞や韓日両国の学生をはじめ約200人が参加し、犠牲者の霊を慰めた。今年で54回目を迎えた韓国人原爆犠牲者慰霊祭は、毎年原爆投下前日の8月5日に行われる。

在外同胞庁の李基哲(イ・ギチョル)庁長は同日、慰霊碑に献花し、「犠牲になった同胞に深い哀悼の意を表する。恨みと憎しみを捨て、安らかにお眠りください」と頭を下げた。今回の慰霊祭では、この1年間で死亡が確認された被爆者8人を加え、犠牲者計2810人の名簿が慰霊碑に奉納された。

被爆者2世のクォン・ジュンホ韓国原爆被害者対策特別委員会委員長は、「(在外同胞庁が)韓国政府機関として初めて慰霊祭に出席してくれて本当に感謝している。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の(今年5月の)初の慰霊碑参拝も涙が出るほど嬉しい」と話した。在外同胞庁は今年6月に外交部傘下に発足した。昨年の慰霊祭には、駐広島韓国総領事などが参加した。

今年5月21日、広島主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)に出席した尹大統領は、岸田文雄首相とともに韓国大統領として初めて韓国人慰霊碑を参拝した。

太平洋戦争を起こした日本が、戦局が傾いているにもかかわらず「全国民抗戦」を主張して降伏を拒否すると、米国は広島に原爆を投下した。死者約20万人のうち、徴用や移住などで当時広島に住んでいた韓国人2万人も含まれていると推算される。

原爆投下78年を迎え、広島では6日、日本政府主催の平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)が行われた。参加者は原爆が投下された時間である午前8時15分に黙祷を捧げた。岸田氏は、「唯一の戦争被爆国として、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力をたゆまず続ける」と述べた。1941年12月の真珠湾攻撃で太平洋戦争を引き起こしたことに対する反省のメッセージはなかった。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com