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ゼレンスキー大統領がNATO会議に出席…バイデン氏に加盟承認を説得

ゼレンスキー大統領がNATO会議に出席…バイデン氏に加盟承認を説得

Posted July. 12, 2023 08:14,   

Updated July. 12, 2023 08:14

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11日に開幕した北大西洋条約機構(NATO)首脳会議にウクライナのゼレンスキー大統領(写真)が出席し、ウクライナのNATO加盟承認の説得に乗り出す。ウクライナ戦争が長期化し、ウクライナ支援とNATO加盟をめぐって加盟国の間で亀裂の兆しを見せている。このような状況で、ゼレンスキー氏の出席は今回の首脳会議の成否を左右する変数として注目されている。

10日(現地時間)、ロイター通信などによると、ゼレンスキー氏はNATO首脳会議の2日目の12日にリトアニアの首都ビリニュスに到着し、バイデン米大統領、欧州連合(EU)の主要首脳と会談する。岸田文雄首相との会談も推進されている。

今回の首脳会談では、ウクライナへの長期的な安全保障支援を議論する「NATO-ウクライナ理事会」が発足する。ゼレンスキー氏はさらに一歩踏み込んで、ウクライナのNATO加盟承認の約束を引き出す構えだ。ゼレンスキー氏は10日、「ウクライナがNATOに加盟する資格があることは明らかだ」とし、「今は戦争中だが、明確なシグナルが必要だ」と強調した。ロシアとの戦争が拡大することを懸念し、ウクライナがすぐにNATOに加盟することは難しくても、首脳会議の共同声明などを通じて、終戦後にウクライナ加盟手続きの開始に対する確約を求めるということだ。

首脳会談開幕の前日、加盟国はウクライナのNATO加盟要件を引き下げることで合意するなど一部進展を見せた。ウクライナのクレバ外相は同日、ツイッターを通じて、「集中的な交渉の結果、NATO同盟国はウクライナのNATO加盟手続きで『加盟行動計画(MAP)』を削除することで合意した」と明らかにした。NATOに加盟するには、政治・防衛・経済分野の改革を通じてMAPの要件を満たさなければならないが、ウクライナはこれを免除されるということだ。

ただ、ウクライナのNATO加盟をどの程度まで約束するのかについては、依然として難航している。ロイター通信は、「(ロシアの侵攻を懸念する)東欧加盟国は、共同声明にウクライナに対するNATOの『招待』または『招請』という表現を盛り込むことを望んでいる」とし、「(一方)米国とドイツはロシアとの直接の紛争を懸念して慎重な態度だ」と報じた。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com