Go to contents

スペースX、上半期に打ち上げられた米国ロケットの88%を占める

スペースX、上半期に打ち上げられた米国ロケットの88%を占める

Posted July. 10, 2023 08:41,   

Updated July. 10, 2023 08:41

한국어

スペースXが今年上半期(1~6月)に米国で打ち上げられたロケットの88%を占めたと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが7日(現地時間)、報じた。スペースXが事実上、ロケット産業を独占している状況で、衛星打ち上げの需要が集中し、衛星の稼働時期が遅れているという。

スペースXがロケット市場を事実上独占するようになった背景には、ロシアのウクライナ侵攻が挙げられる。2021年基準、ロシアは世界ロケット市場の約17%を占めていた。しかし、侵攻後、ソユーズなどロシアのロケットが事実上、市場から撤退し、この物量のほとんどがスペースXに集まった。

ライバル社である米ブルーオリジンや欧州連合(EU)のアリアンスペースなどの次世代ロケットの稼働が遅れていることも影響したとみられる。ブルーオリジンは、スペースXの「ファルコン9」と同じ再利用ロケット「ニューグレン」を2020年に打ち上げる予定だったが、24年に延期された。アリアンスペースは今月5日、従来使用していた「アリアン5」の最後の打ち上げを終え、「アリアン6」にロケットを転換している。再利用ロケット「アリアン・ネクスト」はまだ開発中だ。

ロケット市場がスペースXに単一再編され、衛星産業全般への影響が避けられない。韓国のある衛星会社の関係者は「現在、スペースXのファルコン9を利用するには最低4~6ヵ月は待たなければならない」とし、「それだけ衛星が商業活動を行える時期が遅れることになる」と話した。

衛星搭乗の価格も上がった。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、スペースXは最近、衛星搭載価格を1キロ当たり6500ドルに引き上げた。2年前の価格は5千ドルだったので、1.3倍上がったことになる。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com