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「ブッダの娘たちよ、この瞬間に目覚めよ」

「ブッダの娘たちよ、この瞬間に目覚めよ」

Posted July. 07, 2023 08:14,   

Updated July. 07, 2023 08:14

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先月23~27日、ソウル江南区(カンナムグ)のCOEXで第18回シャカディタ世界大会が開かれた。シャカディタとは「ブッダの娘たち」という意味のサンスクリット語で、この行事は仏教内の性平等の実現と共に、ブッダの教えを通じて世界の平和と人類の幸せを模索するという趣旨で2年ごとに開かれる世界規模の大会だ。19年ぶりに韓国で再び開かれた今大会には、インドやベトナム、米国など31ヵ国から3000人余りの尼僧と仏教関係者が参加した。シャカディタ・コリアのチョ・ウンス共同代表(ソウル大学哲学科教授、写真)を電話でインタビューした。

――今大会のテーマは「危機の世の中で目覚めること」だったが。

「私たちはいつも考えながら生きているが、ほとんどは過去の記憶か未来についての計画であって、今の自分の心と自分の周りにはあまり気を使わない。出勤する時、到着してすべきことは考えても行く道の風景は注意深く見ないのと似ている。簡単に言えば、今の自分にとって、自分の周りで何が起きているのかを常に自覚しようということだ」

――大会はどういう内容で行われたか。

「20本余りの論文発表と50余りのテーマのワークショップ、文化公演、法問など多彩なプログラムが催された。最後に、地球環境を守ることに皆が力を尽くことを呼びかける声明を発表した。閉会後は、百潭寺(ペクダムサ)や月精寺(ウォルジョンサ)、洛山寺(ナクサンサ)などでテンプルステイを行った」

――尼僧の地位が低い国が多い。

「仏教国であるブータンで、史上初めて尼僧の具足戒の受戒が行われたのが昨年のことだ。20年前は尼僧もいないのに、5人以上の尼僧がまとまれば尼僧侶に受戒を与えるという規定を設けた国もあった。私たちの中でも、女性を見下す風潮が、依然として反省や批判されることなく繰り返されている。仏教界と学界で、女性の寄与と役割が正当な評価を受けていないのが現状だ」


李鎭求 sys1201@donga.com