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北朝鮮発射体、残骸の引き揚げに数日かかる見込み

北朝鮮発射体、残骸の引き揚げに数日かかる見込み

Posted June. 06, 2023 08:52,   

Updated June. 06, 2023 08:52

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西海(ソへ・黄海)に沈んだ北朝鮮の宇宙発射体の残骸(2段目の推進体と推定)の引き揚げ作業が難航している。北朝鮮が先月31日に打ち上げた発射体(千里馬1)が西海に落下して6日経ったが、作業が遅れ、その実体もまだ水面に浮上していない。

韓国軍は3日から、全羅北道群山市(チョンラプクト・グンサンシ)の於青島(オチョンド)の西200キロ海上で海難救助戦隊(SSU)の深海潜水士を投入し、水深75メートルに沈んだ残骸を高張力ロープで結ぶ作業を行っている。長さ15メートルの円筒形の残骸を引き揚げるには、海底に沈んだ残骸の下に複数のワイヤーを入れて結束させた後、水平にする必要がある。

しかし、円筒形の残骸の表面が滑らかでロープを固定できる所がなく、結束作業が難航しているという。さらに、最近まで海流が時速2ノット(約3.7キロ)で潜水士たちの体が揺れるほど流れが激しく、長時間の作業が困難だという。

軍関係者は、「物体が海底に沈むと、周辺の土の粘性が強くなり、コンクリートのように固まる」とし、「物体の下に結束用ロープを入れる穴を開ける作業も容易ではない」と話した。

韓国軍は結束作業が完了すれば、最終点検を行い、潜水艦救助艦である清海鎮(チョンヘジン)艦(3200トン)などの大型クレーンで残骸を引き揚げる計画だ。軍関係者は、「大型クレーンの引き揚げタイミングは最大限万全を期して決定する方針」とし、「(引き揚げ作業の完了まで)数日かかるものと予想される」と話した。

軍は、残骸が引き揚げられれば、京畿道平沢市(キョンギド・ピョンテクシ)の海軍第2艦隊司令部に移し、精密調査に着手する方針だ。これに先立ち、韓米国防長官は3日、シンガポールのシャングリラホテルで開かれた会談で、残骸に対する合同調査に合意した。


尹相虎 ysh1005@donga.com