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ロシアがバフムート90%以上支配、ウクライナ「消耗戦の後に反撃」

ロシアがバフムート90%以上支配、ウクライナ「消耗戦の後に反撃」

Posted May. 23, 2023 08:15,   

Updated May. 23, 2023 08:15

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ロシアが完全に支配したと明らかにしたウクライナ東部の激戦地バフムートの一部地域でウクライナが抵抗を続けている。一部では、ウクライナが大反撃のためにロシアのバフムート消耗戦を誘導したという分析も出ている。

21日、ロイター通信やAP通信などによると、ウクライナ軍の指揮官のほとんどは、ロシアがバフムートを90%以上占領したと判断しながらも、奪還の可能性が消えたわけではないと強調している。ウクライナのシルスキー陸軍司令官は同日、ウクライナ軍が陣取っているバフムート郊外の一部地域が「意味がない」としながらも、「状況が変われば(バフムート)都心に進入する機会が必ず生まれるだろう」と話した。これに先立ち、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏は前日、バフムート市内で「バフムートは完全に占領された」と宣言した。

ウクライナがバフムート奪還の可能性を口にする背景には、現在、ウクライナ軍が進駐している地域と情勢がある。ウクライナ軍はそれほど広くはないが、バフムート郊外の一部高台を中心にロシア軍を半円形に囲む陣形を維持している。ロシア軍をある程度市内を中心に囲い込む効果があるのだ。

バフムート郊外でウクライナ軍の特殊部隊を指揮したイェウヘン・メゼビキン大佐は、このような陣形について「相手を疲れさせた後に攻撃することが狙い」と話した。米国のシンクタンクである戦争研究所(ISW)は、ウクライナのバフムートでの側面抵抗と関連して、「ロシア軍が不足している兵力をバフムートに追加配置するよう追い込んだ」とし、「これこそウクライナ軍指揮部が意図したものだ」と分析した。ロシア軍をバフムートに追い込んで大反撃を行った場合、他の戦線でのロシア軍兵力を減らす効果があるということだ。

しかし、ウクライナ軍がこのような作戦を意図したとしても、甚大な被害を受けたことは否定できないというのが一般的な見方だ。民間の義勇隊指揮官のタラス・デイアク氏は、「バフムートで敵軍(ロシア)の注意をそらすことが私たちの重要な任務だった」とし、「私たちは高い代償を払った」と話した。


趙은아 achim@donga.com