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「韓国戦争の英雄」故キム・ヨンオク大佐が米陸軍の殿堂入り

「韓国戦争の英雄」故キム・ヨンオク大佐が米陸軍の殿堂入り

Posted May. 19, 2023 08:35,   

Updated May. 19, 2023 08:35

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韓国系の米国軍人として韓国戦争時に志願入隊し、米軍史上、有色人種の中で初めて戦闘大隊長を務めるなど輝かしい戦功を立てた故キム・ヨンオク米陸軍大佐が、米陸軍将校教育機関内の「名誉の殿堂」入りした。

米陸軍連合兵科センターは17日(現地時間)、「故キム大佐とスタンレー・チェリー准将は、16日、陸軍指揮参謀隊(US Army Comand and General Staff College)内にある名誉の殿堂入りした」と発表した。米カンザス州フォートレブンワース陸軍基地にある陸軍指揮参謀隊は、1881年に設立された中堅将校養成機関だ。

キム大佐は、国家報勲処が韓米同盟70周年を迎えて韓米連合軍司令部とともに選んだ「韓米参戦勇士10大英雄」の一人だ。在米韓国人のキム大佐は、1919年にロサンゼルスで生まれ、米軍将校として第2次世界大戦と韓国戦争に参戦した。

彼は第2次世界大戦への参戦後に除隊したが、韓国戦争が勃発すると再入隊し、第7歩兵師団31歩兵連隊での参謀を経て、米軍歴史上有色人種の中では初めて戦闘大隊長を務めた。1951年5月、中国共産軍の第2次春季攻勢が続く時は、部隊を率いて国連軍部隊の中で真っ先に漢灘江(ハンタンガン)の南側(カンザス線)に到達するなど大きな功績を立てた。

キム大佐は、1952年9月に米国に帰った後、功労が認められ、米政府から銀星武功勲章と銅星武功勲章を授与され、フランスのレジオンドヌール武功勲章も受けた。韓国政府も2005年、キム大佐に太極武功勲章を授与した。

キム大佐はまた、韓国戦争当時、戦争孤児500人余りを助け、1972年の除隊後は、家庭内暴力の被害者と慰安婦被害者、韓国人養子などを世話するのに余生を捧げた。彼は2005年12月、享年86歳で死去した。

キム大佐の生涯を綴った伝記「美しいキム・ヨンオク」を翻訳したチャン・テハン教授は、今回の殿堂入りの記念式に出席し、「陸軍指揮参謀隊は、米軍でも最も優れた軍人が来て教育を受ける機関だ」とし、「アジア系では初めて、キム大佐が名誉の殿堂入りしたのは在米韓国人の歴史の誇りだ」と評価した。さらに、「韓国人2世の中には、ウェストポイント(米陸軍士官学校)やROTC(学生軍事教育団)出身の将校が多いが、良い手本になるものと期待され、今年韓米同盟70周年を迎え、より大きな意味があると思う」と述べた。


イ・ジユン記者 asap@donga.com