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宝物「刺繡袈裟」44年ぶりに公開

Posted May. 18, 2023 08:31,   

Updated May. 18, 2023 08:31

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仏教の三大宝物「仏(釈迦)・法(聖典)・僧(尊者)」の図像125個が絹に一針一針手刺繍によって作り上げられた19世紀の「刺繡袈裟」が1979年の宝物指定後、44年ぶりに公開された。

文化財庁国立文化財研究院文化財保存科学センターは17日、大田市儒城区(テジョン・ユソンク)センターで保存処理中の宝物「刺繡袈裟」(写真)をメディアに公開した。この袈裟は「戊子生朴氏」の女性が発願して作ったもので、着用目的ではなく礼仏のために作られたと推定される。朝鮮後期の刺繍袈裟は国内に20点ほど残っているが、仏の全体を図像でぎっしりと刺繍したのはこの袈裟が唯一。文化財保存科学センターのアン・ボヨン学芸研究員は、「仏教美術と服飾史の研究で重要な価値を持つ遺物」と話した。

同日の公開現場では、繊細な縫い目が見える遺物の裏側を見ることができた。裏側に貼られていた紙を保存処理のためにしばらく取り除いたためだ。刺繍袈裟は、ぼろきれを着た仏の志を継ぐという趣旨で、複数の布片をつなぎ合わせて作られる。布片を縫う過程で、一部を縫わずに残して小さな隙間を作るが、これを「通門」という。袈裟の裏側にも通門が見えた。大田保存科学センターは23~25日、この刺繍袈裟と保存処理過程を公開するイベント「宝物刺繍袈裟プロジェクト:保存科学者の1492日」を開催する。刺繍袈裟は、韓国刺繍博物館長だったホ・ドンファ氏(1926~2018)が所蔵していたもので、ソウル市に寄贈された。


大田=イ・ソヨン記者 always99@donga.com