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部長判事の後ろの左右から「三角編隊歩行」、旧態の儀典文化は変わらず

部長判事の後ろの左右から「三角編隊歩行」、旧態の儀典文化は変わらず

Posted May. 16, 2023 08:11,   

Updated May. 16, 2023 08:11

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「歩く時は部長(判事)側の後方で、エレベーターは序列順に」

最近、東亜(トンア)日報の取材チームと会った元現職の裁判研究員(ロークラーク)らは、選抜された後、現職の裁判官からこのような「裁判所マナー」の教育を受けたとし、「裁判所の雰囲気が変わっているとはいえ、いざ行ってみると陳腐で硬直した儀典文化はなくなっていない」と口をそろえた。合意部の判事3人が食事をしに行ったり散歩をしたりする時は、部長判事が真ん中に立って陪席判事が後方の左右から歩き回ったことで名前が付けられた「三角編隊」などが維持されているという。

法曹一元化の施行後に導入された裁判研究員たちは、「未来の判事候補」と見なされる。法学専門大学院(ロースクール)の3年生の時、別途の試験を通じて選抜後、3年間裁判所の「手足」の役割をするが、以後弁護士経歴を積み、再び判事任用に志願することが多いためだ。しかし、裁判所の硬直した儀典慣行が、優秀な裁判研究員出身の経歴裁判官の任用に壁となっているという指摘が出ている。裁判研究員たちが選抜後に学ぶ裁判所マナーは、「歩く時は、研修院の期数の高い部長順について歩いていく」「部長がジャケットを脱ぐ時までジャケットを脱がない」「序列順で食事を提案」等だ。

このような儀典文化は、実際に裁判所に根強く定着している。ある元裁判研究員は、「部長判事らと食事後、コーヒーを買ってきて序列と異なる順に配って注意を受けたことがある」と話した。一緒に昼食を食べに行く日は、高年次の判事が庁舎のエレベーターを待つ時間を最小化するために、判事のうち、期数の低い順に「出るように」と知らせなければならない。このような垂直的で硬直した文化に耐えられず、任期3年を満たす前に裁判所を離れる裁判研究員もいる。3年を終えた後、弁護士として相対的に自由な民間法律事務所の雰囲気を経験後、裁判所に戻らない場合も少なくないという。

裁判所の内外では、「ワークライフバランス」(仕事と生活のバランス)だけを求める判事も問題だが、過度に儀典を重視する裁判所文化も変わる必要があるという指摘が出ている。匿名を要請した4年目の判事は、「時代が変わったのに、形式的な儀典を強調する慣行は旧態だ」とし、「必要ない儀典慣行はなくし、代わりに仕事は確実にする業務システムと裁判所文化が定着する必要がある」と話した。


チャン・ハヤン記者 キム・ジャヒョン記者 jwhite@donga.com · zion37@donga.com