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「伽耶古墳群」のユネスコ世界遺産登録が確実に

「伽耶古墳群」のユネスコ世界遺産登録が確実に

Posted May. 12, 2023 08:15,   

Updated May. 12, 2023 08:15

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1~6世紀、韓半島南部に勢力を形成した伽耶古墳群(写真)が、9月、ユネスコの世界遺産に登録される見通しだ。

文化財庁は11日、ユネスコ世界遺産の審査を担当する諮問機関・国際記念物遺跡協議会(ICOMOS)が、伽耶古墳群に対して「登録勧告」の判定をしたと発表した。9月に開かれるユネスコ世界遺産委員会が最終登録するかどうかを決めるが、事実上の登録が確実とみられる。

登録の勧告対象となった伽耶古墳群は、△慶尚北道高霊芝山洞(キョンサンブクド・コリョン・ジサンドン)古墳群、△慶尚南道金海大成洞(キョンサンナムド・キムへ・テソンドン)古墳群、△慶尚南道咸安末耳山(ハムアン・マルイサン)古墳群、△慶尚南道昌寧校洞(チャンニョン・キョドン)と松峴洞(ソンヒョンドン)古墳群、△慶尚南道高城松鶴洞古墳群、△慶南陜川玉田(ハブチョン・オクジョン)古墳群、△全羅北道南原酉谷里(チョルラブクド・ナムウォン・ユゴクリ)と斗洛里(トゥラクリ)の計7ヵ所だ。

伽耶とは、洛東江(ナクドンガン)一帯などで1世紀頃から562年まで存続した金冠伽耶など、6カ国の総称だ。高句麗・百済・新羅の三国に比べて文献記録は少ないが、随所の古墳群と出土遺物などを通じて伽耶の歴史と当代の文化像が明らかになった。伽耶古墳群の出土遺物は、被葬者の身分を示す威勢品が対等であるという特徴を持つ。このため、伽耶は水平的関係を構築した連盟体制だったと推定することもある。

ICOMOSも、伽耶古墳群は「消えた文化的伝統や文明の独歩的証拠」という点で、世界遺産に登録される価値があると見ている。文化財庁によると、ICOMOSは、伽耶古墳群は周辺国と共存し、自主的かつ水平的な体系を維持してきた点をよく示すだけでなく、東アジアの古代文明の多様性を示す主要証拠という点で、世界遺産の登録基準を満たしていると評価した。

伽耶古墳群を登録するかどうかは、9月10~25日にサウジアラビアのリヤドで開かれる第45回世界遺産委員会で最終決定される。登録されれば、韓国は計16件の世界遺産を保有することになる。


イ・ソヨン記者 always99@donga.com