Go to contents

第1四半期に0.3%成長、消費に支えられ辛うじてマイナス成長を免れた

第1四半期に0.3%成長、消費に支えられ辛うじてマイナス成長を免れた

Posted April. 26, 2023 08:39,   

Updated April. 26, 2023 08:39

한국어

今年第1四半期(1~3月)、韓国経済は前期比0.3%成長し、逆成長の輪を断ち切って持ち直しに成功した。マスク着用の全面解除で民間消費が蘇り、辛うじて2期連続の逆成長は免れたが、輸出の低迷のため今年の成長率の予測は明るくない。韓国銀行が2月に予測した年間成長率の予測値(1.6%)も、下方修正される兆しを見せている。

25日、韓銀によると、今年第1四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.3%伸びた。四半期別の成長率は、昨年第4四半期(マイナス0.4%)に輸出が激減した影響で、2020年第2四半期(マイナス3.0%)以降、10期ぶりに「マイナス」に転じたが、今年第1四半期に持ちなおった。

成長率を支えたのは民間消費だった。民間消費は、娯楽文化や飲食・宿泊などのサービスを中心に0.5%伸び、昨年第4四半期(マイナス0.6%)に比べて大幅に改善された。韓国銀行のシン・スンチョル経済統計局長は、「室内におけるマスク解除以降、旅行と公演、観覧などの対面活動が増え、民間消費に前向きな影響を及ぼした」と説明した。民間消費は、第1四半期の成長率を0.3%ポイント引き上げたものと分析された。

輸出と輸入は、それぞれ3.8%と3.5%伸びた。昨年第4四半期は4.6%激減した輸出は、「プラス」に転じたが、貿易収支の赤字が続き、純輸出(輸出-輸入)が成長率を0.1%ポイント引き下げた。純輸出の成長への貢献度は、国際通貨基金(IMF)による通貨危機直後の1998年第2四半期~1999年第1四半期以降、初めて4期連続のマイナスを記録した。

設備投資は、半導体装置などの機械類を中心に4.0%減少した。設備投資は4期ぶりに減少したが、2019年第1四半期(マイナス8.3%)以降、減少幅が最も大きかった。

韓国経済は、逆成長から脱出したものの、回復傾向を楽観するのは難しい状況だ。韓銀金融通貨委員会は11日、通貨政策方向議決文で、「今年の成長率は、2月の予測値(1.6%)を小幅に下回るものと予想される」とし、来月予測値の下方修正を予告している。これさえも、景気が上半期に低迷していて下半期に蘇るだろうという「上低下高」の流れを前提とした分析だ。

一部からは、半導体などの情報技術(IT)景気の低迷が続けば、ややもすれば「上低下低」の長期低成長局面に陥る恐れがあるという指摘も出ている。新韓(シンハン)投資証券のアン・ジェギュン研究員は、「第1四半期のGDPの成長は、年間1%台の成長率達成さえも難しく見える流れを再び確認させた」とし、「輸出と内需が同伴改善されてこそ、第2四半期は0.8%、年間1.4%の成長率を達成できる」と話した。


朴民優 minwoo@donga.com