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韓国の月軌道衛星「タヌリ」、月の裏側を初撮影

韓国の月軌道衛星「タヌリ」、月の裏側を初撮影

Posted April. 13, 2023 08:17,   

Updated April. 13, 2023 08:17

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韓国の月軌道衛星「タヌリ」が撮影した月の裏側の写真が公開された。タヌリが月の裏側を撮影したのは初めて。

科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院は、タヌリが撮影した月の裏側の高解像度写真を12日に公開した。同日発表された写真は先月22日、24日にそれぞれ撮影された。24日はタヌリが月の軌道を1000回周回した日だ。

タヌリが撮影した地域は、月の裏側の「ツオルコフスキー・クレーター」、「シュレディンガー渓谷」、「シラードクレーター」の3ヵ所。半径130~220キロにわたって、渓谷やクレーターなど月の地形が詳細に現れる。

ツオルコフスキー・クレーターは、宇宙飛行研究を開拓したロシア(旧ソ連)の物理学者コンスタンティン・ツオルコフスキーの名前に由来する。同日公開されたツオルコフスキー・クレーターの写真には、火山活動や隕石の衝突でできたクレーターに峰が形成された様子が写っている。月の南極付近のシュレディンガー渓谷は、大きなクレーターの周りに320キロに達する細長い渓谷の地形が形成されているのが特徴だ。複数の小さな隕石の群れが連続して衝突し、このような形を作り出したと推定される。

北緯31度付近に位置する直径23キロのシラードクレーターは、第2次世界大戦中に核連鎖反応を理論化したレオ・シラードにちなんで名付けられた。タヌリが撮影した写真を通じて、以前に生成されたクレーターがその後の衝撃で形状が変形したことを確認することができる。

科学技術部と韓国天文研究院は同日、月の表面の情報を詳細に示すことができる広視野偏光カメラの写真も公開した。複数の方向に伸びる光のうち、特定の方向だけを選択する偏光の特性を利用した。それぞれ異なる偏光フィルターを使用すると、同じ位置を撮影しても粒子の大きさと組成によって異なる映像を得ることができる。その結果、月面粒子の種類を把握することができるのだ。

タヌリは、ドイツの天文学者モリッツ・バッハマンにちなんで名付けられた「バッハマン・クレーター」を撮影した際、偏光フィルターの種類と有無によって6つのチャンネルに分けて撮影した。科学技術部はこれらの観測データを総合し、来年1月から世界初の月全面偏光地図を公開する計画だ。

月周辺の磁場とガンマ線を測定する磁場測定器とガンマ線測定器も正常に作動していることが確認された。2月4日の磁場観測データを確認すると、月が地球の磁場の影響圏に入る午後8~10時の間に月軌道での磁場強度が変化することが確認できる。特に、ガンマ線測定器は、中国の月探査衛星「嫦娥2号」よりも広い範囲のガンマ線を測定していることが分かった。

科学技術部は、タヌリのホームページを通じてタヌリが観測したデータを持続的に公開し、12日から月軌道上のタヌリの位置をリアルタイムで確認できるサービスも公開した。


チョン・ナムヒョク記者 forward@donga.com