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重症救急患者の半数がゴールデンタイムを逃した

重症救急患者の半数がゴールデンタイムを逃した

Posted April. 12, 2023 09:18,   

Updated April. 12, 2023 09:18

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この5年間、心筋梗塞と脳卒中などの重症救急患者の2人に1人は、「ゴールデンタイム」以内に救急救命室に到着できなかったことが分かった。

国会保健福祉委員会所属の最大野党「共に民主党」の崔惠英(チェ・ヘヨン)議員が11日、国立中央医療院から提出を受けた資料によると、5年間、全国圏域・地域救急医療センターの救急救命室を訪れた重症患者145万人のうち約半分(49.1%)の水準である71万人が、命を救う適正時間内に到着できなかったことが分かった。今回の調査では、重症救急患者の疾病別に、心筋梗塞は発病後2時間以内、出血性・虚血性脳卒中は3時間以内、重症外傷は1時間以内を適正救急救命室への到着時間と見て調査した。救急救命室に到着したが、すでに死亡した到着時の死亡(DOA)は除いた数値だ。

問題は、先月墜落事故に遭った大邱(テグ)の10代患者が、緊急状況で治療を受ける病院を見つけられずに死亡したように、「漂流」患者がますます増えているという点だ。この5年間、重症救急患者の救急救命室への未到着率は毎年増えている。2018年は47.2%だった重症患者の救急救命室への未到着率は、2019年は47.3%、2020年は48.4%、2021年は50.8%、2022年(暫定値)は52.1%に増えた。

疾患別に分けてみても、過去5年間、心筋梗塞や出血性脳卒中、虚血性脳卒中、重症外傷患者などすべての重症救急患者の救急救命室への未到着率が増加したことが分かった。特に「重症外傷患者」の場合、適正時間内に救急救命室への未到着の割合が、2018年の48.5%から2022年は56.5%へと8ポイント増加した。

崔惠英議員は、「重症救急患者が適正時間内に救急救命室に到着できるよう、実効性のある代案を用意し、早急に施行しなければならない」と促した。


イ・ムンス記者 doorwater@donga.com