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ラムセス2世に捧げた羊の頭のミイラ2000体を発掘

ラムセス2世に捧げた羊の頭のミイラ2000体を発掘

Posted March. 28, 2023 08:31,   

Updated March. 28, 2023 08:31

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エジプト中部のナイル川沿いの古代都市アビドスで、プトレマイオス朝(紀元前305年~紀元前30年)と推定される羊の頭のミイラ2000点余りが発掘された。

25日(現地時間)、エジプト観光遺物部は、米ニューヨーク大学の考古学発掘チームが、アビドスにあるラムセス2世の神殿倉庫で羊の頭ミイラ2000点余りを発掘したと発表した。羊をはじめ、犬や野生のヤギ、牛、ガゼル、マングース頭のミイラなども一緒に発見された。

この動物の頭のミイラは、ラムセス2世(在位紀元は前1279年~紀元前1213年)に捧げる供え物として使われたものと推定される。観光遺物部は、今回の発掘を通じて、ラムセス2世の崇拝意識が、死後約1000年が経つまで続いたことが推測できると伝えた。エジプト新王国第19王朝の第3代ファラオであるラムセス2世は、エジプト王朝史上最も強力なファラオに挙げられる。

発掘チームはこのほか、エジプトの古代王国第6王朝(紀元前2345年~紀元前2181年)の時に建てられたと推定される厚さ約5メートルの壁を持つ大型宮殿の構造物や銅像、パピルス、革服などの遺物も発掘した。発掘チームを率いた考古学者サメ・イスカンデル博士は、「壁の構造物は、ラムセス2世の神殿が築造される前に、古代アビドスの姿を再構成するのに役立つ」と説明した。


キム・スヒョン記者 newsoo@donga.com