
中国の習近平国家主席がロシアのプーチン大統領の招待で20日、3日間の日程でロシアを国賓訪問した。それぞれ台湾とウクライナをめぐって米国と対立している状況で、対米共同戦線を強化する考えを明らかにした。
両首脳は、国賓訪問の初日の20日、互いに相手国メディアに寄稿文を掲載し、緊密な中ロ関係をアピールした。習氏はロシアのメディアを通じて「患難見真情(まさかの時の友こそ真の友)」と書き、「中ロは最高の隣人」と強調した。プーチン氏も、中国共産党機関紙「人民日報」に、「ロ中関係は過去最高の水準」と主張した。
米国に対しては警告を強めた。習氏は、「覇権の横暴が深刻で、世界経済の回復を遅らせている」とし、「一国が決める国際秩序は存在しない」と事実上、米国を批判した。プーチン氏は、「米国は、指令に屈しないという理由で中国とロシアをますます抑圧している」と米国を名指しで非難した。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は19日、FOXニュースとのインタビューで、「第2次世界大戦後、米国と多くのパートナーが構築した世界秩序を揺るがすことが中ロの戦略」と強調した。
金祺容 kky@donga.com