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中国メディア「ウクライナ情勢解決のカギは中国ではなく米国の手に」

中国メディア「ウクライナ情勢解決のカギは中国ではなく米国の手に」

Posted March. 20, 2023 08:38,   

Updated March. 20, 2023 08:38

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20~22日、中国の習近平国家主席がロシアを国賓訪問する予定の中、中国の官営メディアが「ウクライナ事態解決の鍵は中国ではなく、米国の手にある」と主張している。国際的に「中国役割論」が広まると、一歩引いた形だ。米国では習主席に対して「『戦争仲介者』ではなく『プーチン支持者』という指摘まで出ている。

中国官営英字紙グローバルタイムズは18日、「習主席の今回の訪問は、ウクライナ情勢と関係なく行われる中露間の正常な交流」とし、「中国はウクライナ危機の原因提供者でもなく、当事者でもない」と強調した。その上で、「この問題解決の鍵は中国ではなく、米国と欧米諸国の手にある」と付け加えた。

最近、習近平国家主席がロシア訪問後、ウクライナのボロディミール・ジェレンスキー大統領とビデオ会談を推進すると伝えられ、中国の仲介試みが注目された。ところが、中国の官営メディアがむしろ米国にボールを投げたのだ。習近平国家主席がウラジーミル・プーチンロシア大統領と会談した後も、特に解決策が見つからない場合に備えて一歩引いた姿を見せたのだ。

米国は「中国の役割論」が浮上するのを牽制した。米ニューヨーク・タイムズは17日(現地時間)、「習主席の動きは、プーチン大統領に対する中国の支持を示す最も明白なシグナル」とし、「習主席が他の国々を中国の影響力内に引き込むことで、米国主導の世界秩序に挑戦するという意志をますます固めている」と分析した。

ホワイトハウスのジョン・カービー国家安全保障会議(NSC)戦略コミュニケーション調整官も同日のブリーフィングで「中露会談で中国が出す停戦要求を支持しない」とし、「今停戦しようというのは事実上、ロシアの占領地に対する承認」と指摘した。


金祺容 kky@donga.com