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精神疾患者のドキュメンタリー「アダマンで」がベルリン映画祭で金熊賞

精神疾患者のドキュメンタリー「アダマンで」がベルリン映画祭で金熊賞

Posted February. 27, 2023 08:35,   

Updated February. 27, 2023 08:35

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フランス・パリの精神疾患者の昼間の保護施設を扱ったドキュメンタリー「アダマンで(On the Adamant)」が、25日(現地時間)に開かれた第73回ベルリン国際映画祭で、最優秀作品賞である金熊賞を受賞した。

「アダマンで」は、セーヌ川の上を漂う昼間の保護施設の精神疾患者と、彼らの世話をする人々を扱ったドキュメンタリーだ。毎日、バージ船で歌って絵を描きながら治療を受ける患者たちの姿が盛り込まれている。

「アダマンで」を演出したニコラ・フィリベール監督は、受賞のニュースに、「ドキュメンタリー作品を撮る40年間、果てしなく認定闘争を繰り広げてきたが、あなたたちは今日狂ったのではないか」と喜んだ。続けて、「私たちの社会が、正気でない人々に持つ偏見を変えようと努力した」と話した。

最優秀主演賞(銀熊賞)は、8歳の子役ソフィア・オテロが受賞し、注目を集めた。ベルリン映画祭における史上最年少の受賞者となる。オテロは、スペインのエスティバリス・ウレソラ・ソラグレン監督の映画「2万種の蜂たち」で、夏休みを養蜂場で過ごし、性のアイデンティティについて悩む少女を演じた。オテロは、「私の人生を演技に捧げたい」と明らかにした。

一方、「水の中で」でベルリン映画祭エンカウンターズ部門に招待された洪尙秀(ホン・サンス)監督は受賞に至らなかった。


イ・ジユン記者 leemail@donga.com