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偵察気球巡り対立激化する米中、ブリンケン長官と王毅政治局委員の会談を推進

偵察気球巡り対立激化する米中、ブリンケン長官と王毅政治局委員の会談を推進

Posted February. 15, 2023 08:51,   

Updated February. 15, 2023 08:51

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偵察気球事件で米国と中国の対立が激化する中、ブリンケン米国務長官と中国共産党で外交を統括する王毅政治局委員との会談が推進されることが分かった。

バイデン政権当局者は13日(現地時間)、「ドイツのミュンヘンでブリンケン国務長官と王毅政治局委員が会談する可能性がある」とロイター通信に語った。ブリンケン氏と王氏は17~19日、ドイツのミュンヘン安全保障会議に出席する予定だ。シャーマン国務副長官は同日、日米韓外交次官協議の記者会見で、「米国の利益に合致し、正しい状況だと判断すれば、我々は(中国との)対話にオープンだ」と述べた。

両外交首脳の会談が実現すれば、中国偵察気球事件後、初の米中高官級協議となる。米国は今月に入って中国の偵察気球をはじめ、領空に侵入した未確認飛行体4機を撃墜した。中東地域を管轄する米軍司令官のアレクサス・グリンケウィッチ司令官は13日、「昨年、中東地域を飛行する中国の高高度気球を少なくとも3回目撃した」と明らかにした。これに対して中国は、「米国の高空気球が昨年以降だけでも10回以上、承認なく不法に中国領空を飛行した」と反撃している。

しかし、シャーマン氏は米偵察気球の中国領空侵入の可能性について「全くない。ゼロ。以上」と一蹴した。ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)も、「中国の主張は偽りだ」とし、「中国が自国の非を打ち消そうと必死になっている」と反発した。

米国が気球を中国の領空に飛行させたという主張は、台湾海峡と南シナ海で行われている米国の偵察活動に対する警告という分析も出ている。中国はこの地域の領有権を主張しているが、米国は国際水域であるとして自由航行作戦を展開している。

米軍北部司令部は4日、撃墜した中国の偵察気球に搭載された情報収集用センサーを復元したと明らかにした。米国は、偵察気球が米軍の核基地などの情報を収集し、これを中国に送信したかどうか確認する計画だ。米CNNは11日、カナダ上空で撃墜された未確認飛行体も米軍事基地の上空を飛行したと報じた。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com