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SKTのAIモデル「Aドット」用スーパーコンピューター、性能が2倍に

SKTのAIモデル「Aドット」用スーパーコンピューター、性能が2倍に

Posted February. 13, 2023 08:41,   

Updated February. 13, 2023 08:41

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SKテレコムは12日、自社の人工知能(AI)モデル「Aドット」の脳の役割をするスーパーコンピューター「タイタン」を、従来比2倍に拡大構築したと明らかにした。SKテレコムは、スーパーコンピューターの拡大構築を通じて、AI技術会社への跳躍に拍車をかける方針だ。

SKテレコムは,2021年から構築して運営しているスーパーコンピューターのグラフィック処理装置(GPU)を従来比2倍以上の規模の1040個に増設した。これでSKテレコムのスーパーコンピューターは、17.1ペタフロップス以上の性能を備えることになった。

1ペタフロップスは、1秒に数学演算処理を1000兆回するという意味で、17.1ペタフロップスはスーパーコンピューターが1秒当たり1京7100兆回の演算を処理するという意味だ。SKテレコムのスーパーコンピューターは、昨年、世界のスーパーコンピューターランキング「トップ500」(top500.org)で、韓国国内通信会社としては初めて85位についた。

スーパーコンピューターの性能向上を通じて、自社の超巨大AIモデル「Aドット」が、既存よりさらに精巧な学習が可能になるというのがSKテレコムの説明だ。「Aドット」は、オープンAI型超巨大言語モデルであるGPT-3に韓国語を学習させたモデルで、昨年5月にベータサービスを開始した。

SKテレコムは、AI研究開発(R&D)の技術力とスーパーコンピューティングの高度化などを基盤に、超巨大AIの汎用性を無限に拡大する計画だ。すでにAドットを通じて、フロー(FLO)、ティーマップ(TMAP)、ウェーブなど、韓国の代表的なメディアプラットフォームと連携したサービスを提供している。SKテレコムは8日、カンファレンスコールを通じて、古い情報を記憶して対話に活用する「長期記憶」の技術を今月中に適用し、写真と音声などの複合的情報を理解できる「マルチモーダル」技術も導入する予定だと明らかにした。さらに、SKテレコムは、年内にオープンAIをはじめ、国内外の企業と言語モデルや多様な基盤技術の協力を通じてAドットを高度化し、今年に正式なサービスを開始する計画だ。

SKテレコムのキム・ヨンジュンAドット推進団担当は、「スーパーコンピューターの拡大構築を通じて、Aドットは既存よりさらに精巧な学習が可能になり、人間との対話の流れと回答の出来具合が人間のレベルに近いよう改善するのに大きな役割を果たすものと期待される」とし、「攻撃的なR&D投資、インフラ拡大、人材迎え入れなどを通じて、AI技術のリーダーシップを先導するために努力する」と話した。


ナム・ヘジョン記者 namduck2@donga.com