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「家の外に出たい」ソウルの13万「ひきこもり」の若者たち

「家の外に出たい」ソウルの13万「ひきこもり」の若者たち

Posted January. 20, 2023 08:25,   

Updated January. 20, 2023 08:25

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ソウルに暮らす若者の4.5%である12万9千人が、社会的に孤立しているか家の外に出ない期間が6ヵ月を超える「ひきこもり」であると調査された。ソウル市が19~39歳の若者5500人と若者が居住する5200世帯を対象に、家族以外に会う人や助けを求める人がいない「孤立」生活の如何、外出をほとんどしない「引きこもり」生活の実態を調査して推算した結果だ。全国的には孤立またはひきこもり青年が61万人規模と推定される。日本で始まり、世界的な問題に台頭した「ひきこもり」現象が国内でも公式に確認されたのだ。

孤立・ひきこもりの若者たちは、多くが子どもの頃に家庭環境が突然悪くなったり、学校でいじめを受けたり、成人になった後は就職に失敗したり、希望の職に就けなかったりした経験を持っている。彼らのうち55.6%はほとんど外出せず、部屋に鍵をかけて出てこない割合も7%にのぼる。孤立・ひきこもり生活をして5年を超えた人が10人に3人、うつ病が10人に8人であり、ひきこもり現象が深刻な段階に入ったのではないかと懸念される。

孤立・ひきこもりの若者を放置する場合、個人的な不幸を超え、社会の安全を脅かす要因になるというのが日本の経験だ。ゲームやソーシャルメディア中毒現象もひきこもり問題を大きくしている。幸い、今回の調査に応じた若者2人に1人以上がひきこもり生活から抜け出したいと考えている。絶望感と無気力が慢性化する前に、家の外に出るよう政府が積極的にカウンセリングと社会復帰対策を稼働しなければならない。家族がひきこもりの子どもを理解し、助けることができるよう支援するプログラムも必要だ。

日本は1990年代半ばから就業氷河期を経験してひきこもりが急増した。ひきこもりが世界的な現象となった背景には、2桁の若者の失業率と求職活動すらあきらめた2億8200万人規模の「ニート」がいる。ニートの生活が長くなればなるほど、ひきこもりになる可能性が高い。国内の場合、15~29歳の若者層の体感失業率は20%に迫り、ニートも1年に8万4千人規模で増加する傾向だ。若者の雇用問題を解決し、若者が仕事で達成感を味わい、社会とのつながりを作って情緒的絆を持つよう支援する必要がある。