Go to contents

イラン最高指導者ハメネイ師、「ヒジャブ義務化」緩和を示唆

イラン最高指導者ハメネイ師、「ヒジャブ義務化」緩和を示唆

Posted January. 06, 2023 08:52,   

Updated January. 06, 2023 08:52

한국어

政教一致体制であるイランの最高指導者ハメネイ師(写真)が、女性のヒジャブ着用を義務づけた法規定を緩和する可能性を示唆した。昨年9月から続いている「ヒジャブ不審死」抗議デモが沈静化しないことから、「民心なだめ」に出たものとみられる。

4日(現地時間)、イラン国営通信(IRNA)によると、ハメネイ師は同日、イラン女性に向けた演説で、「ヒジャブを正しく着用していない女性に対して、宗教的規律を破っているとかイスラム革命に反していると考えてはならない」 と述べた。また、「ヒジャブを正しく着用していなくても、彼女たちは私たちの娘」とし、「宗教的、革命的に参加する人々」と強調した。

ハメネイ師は昨年12月にも、ヒジャブ着用義務化規定の緩和を示唆した。昨年12月6日、国家文化委員会会議で、「イラン最高委員会は国家の様々な分野にわたって文化的弱点をよく観察し、認識し、より良い状況に進むための賢明な解決策を提供しなければならない」と述べた。当時、モンタゼリ検事総長も、ヒジャブ義務化規定の見直しを示唆した。高位当局者らの相次ぐ発言で、イラン当局が1979年のイスラム革命以降強制してきた女性のヒジャブ義務化規定に手をつける可能性があるという見方もある。

ただし、ヒジャブ義務着用規定の緩和が、ハメネイ師の本心ではないという指摘もある。イランメディアのテヘラン・タイムズによると、ハメネイ師は同日、「ヒジャブは間違いなく不可侵の必須要素であり、ヒジャブを正しく着用しないことは誤ったこと」とも発言した。米国のイラン専門家、アッバス・ミラーニ・スタンフォード大学教授はNBCに、「ヒジャブに関するハメネイ師の発言は曖昧なうえ、現行法を修正するという約束でもなかった」と述べた。ただ、「ハメネイ師も女性たちのヒジャブに対する拒否感がどれほど大きいか知っているという意味」と指摘した。


姜聲煇 yolo@donga.com