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尹大統領「北朝鮮の核を恐れず挑発にはしっかり応酬を」

尹大統領「北朝鮮の核を恐れず挑発にはしっかり応酬を」

Posted December. 29, 2022 09:17,   

Updated December. 29, 2022 09:17

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が28日、「北朝鮮に核があるからといって恐れたり躊躇してはならない」と述べた。北朝鮮の無人機挑発に対する軍の「お粗末な対応」が物議を醸したことを受け、参謀との会議でこのように明らかにしたのだ。尹大統領は、「北朝鮮のいかなる挑発にも確実に応酬・報復せよ」とし、「それが北朝鮮の挑発を抑制できる最も強力な手段だ」と強調した。

そのような中、政府は同日、独自のインド太平洋戦略報告書を公開した。同報告書には、「規範と規則に基づくインド太平洋地域の秩序の構築」など9つの重点推進課題も盛り込まれた。韓国が包括的地域戦略を提示したのは初めて。

インド太平洋戦略は、米中対立の激化により米国を中心に作られた戦略だ。中国を牽制する性格が濃いため、対中関係をどのように規定するのかに関心が集まった。

ひとまず政府は、インド太平洋戦略で、中国を「インド太平洋地域の繁栄と平和を達成する上で主要な協力国」と規定し、「より健全で成熟した韓中関係を実現する」と明らかにした。また、「特定国家を狙ったり排除したりしない包容的な構想」をインド太平洋戦略ビジョンとして提示した。

政府は、インド太平洋戦略の核心要素として自由、法治、人権を取り上げ、「価値外交」を掲げる米国に歩調を合わせた。しかし、全般的には、先にインド太平洋戦略を発表した米国、日本などと比較して中国を包容するという立場が強く出ている。政府関係者は、「最大の輸出市場である中国との関係を意識せざるを得なかった」と話した。一部では、対中牽制の性格が強いインド太平洋戦略を公開しながら中国を刺激しないようにしたことで、米中両国から同時に批判を受ける余地を残したという指摘も出ている。


申晋宇 niceshin@donga.com · 全主榮 aimhigh@donga.com