Go to contents

「失敗はしても折れない」

Posted December. 27, 2022 08:51,   

Updated December. 27, 2022 08:51

한국어

コロナ危機が終わるのかと思ったら、経済危機に見舞われた一年だった。物価高や金利高が庶民を崖に追い込み、猛暑と豪雨と寒波は恐ろしく、大切な人命を奪った社会的災害は惨憺たるものだった。それでも社会のあちこちでは、不屈の意志で貴重な成就を成し遂げ、感動を与える人たちが少なくなかった。

カタールW杯韓国代表チームが代表的だ。予選最終日、世界ランキングで韓国を大きく上回るポルトガルとの試合に臨んだ韓国代表選手たちは、先制ゴールを奪われた後も最後まで追いついて2-1の逆転勝ちで、W杯ベスト16入りの歴史を塗り替えた。選手たちの太極旗(テグッキ=韓国国旗)に書かれた文言は、今年の最大の流行語になった。「大事なのは折れない心」。

今年6月、韓国型宇宙発射体「ヌリ号」の打ち上げ成功は、研究者たちが12年3ヶ月の間にわたり多くの挫折の末に得た結実だ。昨年10月の1回目の打ち上げ失敗後は、2ヵ月間、熟睡もせず飛行情報データ2600件を追跡し、失敗の原因を突き止めた。これに先立って、羅老(ナロ)号が2度の打ち上げに失敗したことで経験した数多くの試行錯誤も、ヌリ号成功の土台になった。

折れない心は、真っ暗な奈落に落ちても生きて帰ってくる力になる。今年10月、慶尚北道奉化郡(キョンサンブクド・ボンファグン)の亜鉛鉱山の埋没事故で、地下190メートルの坑道に仲間と一緒に閉じ込められたパク・ジョンハ氏は、コーヒーミックス30袋と坑道内の地下水で持ちこたえた末、事故発生から9日後に救助された。「生涯苦労ばかりさせた妻に、申し訳ないという話もできずに死ぬことはできなかった」という。

発達障害者弁護士の成功談を描いたドラマが人気を得ている間、現実では発達障害プロゴルファーのイ・スンミンが、第1回障害者全米オープンで優勝するドラマを描いた。身体的障害をひどい練習で克服するという彼が言った。「人より遅いですが、あきらめません」。息子の自閉性障害診断を機に障害者権益運動に飛び込んだ事業家は、「息子に財産の代わりに、一人で立つことができるシステムを譲る」と誓った。息子は独立的な会社員に成長し、25万人の発達障害者のための制度も一つ二つ導入されている。個人の不幸に負けない意志が、社会の改善につながったのだ。

来年は、さらに厳しい一年になる見通しだ。だが、基礎生活受給者時代に「ハリー・ポッター」を書いた作家のジョアン・K・ローリングが、ハーバード大学卒業式の祝辞で話したように、「最も低い床は、再び人生を立てることができる強固な土台になる」。果てしない底に墜落しても、乗り越えて上がってくる心さえ折れなければだ。