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月探査機「タヌリ」一次任務の軌道投入に成功

月探査機「タヌリ」一次任務の軌道投入に成功

Posted December. 20, 2022 08:49,   

Updated December. 20, 2022 08:49

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韓国の月周回衛星「タヌリ(KPLO)」が正真正銘の「月探査機」となった。一次任務である軌道投入に成功し、月の重力圏に安定的に捕らえられたのだ。

韓国航空宇宙研究院(航宇研)は19日、タヌリが17日午前2時45分、1次任務の軌道投入の起動を計画通りに遂行したと明らかにした。軌道投入とは、タヌリを月上空100キロの任務軌道に安着させるために、探査機の推力機を使って探査機の速度を下げる動作だ。

航宇研は、軌道投入後約2日間、軌道情報の分析を行った。タヌリは目標通り、速度を時速8000キロから時速7500キロに減速して目標軌道に投入したことが確認された。弾丸と同じ速度(時速約3600キロ)で移動している月軌道に弾丸より2倍速い時速7500~8000キロで動くタヌリを投入させる高難度の作業だったが、誤差なく正確に動作に成功したのだ。減速がうまくいかなければ宇宙に飛び出し、過度に減速すれば月に衝突する恐れがあった。

1次起動という7合目を越えたタヌリは、28日までに投入起動をさらに4回実施する。任務軌道に移動する動作だ。航宇研関係者は、「最後まで緊張を解くことはできない」とし、「残された動作も重要だ」と話した。

最後の5次起動は28日に予定されている。データ分析を経て今月29日、タヌリが月任務軌道の安着に成功したかどうかが最終的に確認される。安着の成功が確認されれば、来年1月に搭載体の初期動作の点検と本体の機能テストを行い、2月から科学観測データの受信や技術検証テストなど本任務に入る。


コ・ジェウォン東亜サイエンス記者 jawon1212@donga.com