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宇宙船「オリオン」、2800度に耐えて地球に帰還

宇宙船「オリオン」、2800度に耐えて地球に帰還

Posted December. 13, 2022 08:54,   

Updated December. 13, 2022 08:54

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月に向かった米航空宇宙局(NASA)の宇宙船「オリオン」が無事に地球に帰還した。半世紀ぶりの人類の月着陸を目指す米国のプロジェクト「アルテミス計画」の第1段階を成功裏に終えたのだ。

12日、NASAは11日午前9時40分(現地時間)、オリオンがメキシコのバハ・カリフォルニア西海岸の太平洋に着水したと明らかにした。オリオンは先月16日、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから、ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」に搭載されて打ち上げられた。

宇宙船オリオンの打ち上げは、アルテミスのミッションの一環。宇宙船の性能をテストする第1段階の無人ミッション、通信と運航システムを試験する第2段階の有人ミッションに続き、2025年までに人類の月着陸を目指すという計3段階のミッションだ。

今回の発射は第1段階に該当する。オリオンにマネキンを載せ、宇宙飛行士が任務遂行の際に着用する宇宙服の性能を把握し、飛行で発生する加速度と振動、放射能露出量などを調査した。月軌道の飛行で、月面から約130キロまで接近することにも成功した。

オリオンは、パラシュートを広げて速度を下げながらゆっくり下降する「スプラッシュダウン」方式で太平洋に着水した。正確な着水地点を把握するために、大気圏に再突入する前に持ち上げるインバウンド操作を実行した。地球の表面から約122キロ離れた大気で衝突した後、61キロ地点まで墜落し、再び91キロまで飛び上がって下降する方法で大気圏を突き抜けた。

オリオンは今回の着水で、海と風のために目標地点より南に482キロ離れたところに着水したが、エネルギー制動機能と放熱性能を立証した。大気圏への再突入が成功するには、大気圏に到達した時、時速4万キロの速度を時速32キロにまで減速しなければならない。この時、太陽の表面温度の半分の2800度の温度に耐えなければならない。

オリオンは、ケネディ宇宙センターに移動される予定だ。ハッチを開き、搭載されたマネキンなどを回収して分析を行う。どれだけの熱と圧力に耐えたかなどを調べるヒートシンク検査も行われる。

NASAは、今回の第1段階計画から得た資料に基づいて、第2、3段階計画を推進する。NASAのビル・ネルソン長官は、「今日は特別で歴史的な日だ。私たちは新しい世代と共に深宇宙に戻る」と話した。


コ・ジェウォン東亜サイエンス記者 jawon1212@donga.com