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「朝鮮王朝実録、直接解釈できて嬉しい」、漢文を学ぶ外国人大学院生たち

「朝鮮王朝実録、直接解釈できて嬉しい」、漢文を学ぶ外国人大学院生たち

Posted December. 02, 2022 09:14,   

Updated December. 02, 2022 09:14

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先月30日、京畿道城南市盆唐区(キョンギド・ソンナムシ・ブンダンク)の韓国学中央研究院韓国学大学院。米国やチェコ、香港、タイ、ウズベキスタンで韓国学を専攻する外国人大学院生5人が2階の講義室に集まった。

同日の授業は「漢文研修フェローシップ」深化クラス課程で、漢文学者のキム・ジヒョン博士(49)が講義した。孟子の「公孫丑」編で「『言葉を理解することができる』とおっしゃることの意味は」と問う弟子の公孫丑の質問に、孟子が答える内容の原文をビームプロジェクターに映し、キム氏がホワイトボードに山を描いた。

「山の片方の面は緩やかで、もう一方は急です。急な側から山を眺めた人は、山についてどう言うでしょうか」

片方だけを見て語る「詖辭(公正でなく偏った言葉)」は、他の面を見落とすという説明に学生たちはうなずいた。

韓国学中央研究院の外国人韓国学専攻者のための古典講義は2019年に始まった。ドイツ・ボーフム大学のマリオン・エガート教授ら海外の韓国学者らが、「次世代の韓国学者のために漢文教育を支援してほしい」と提案し、研究院がこれを受け入れた。

1回4ヵ月間のフェローシップは1年に1、2回開かれる。今年下半期に6回目を迎えた。東洋古典をはじめ、実学者・柳得恭の韓詩「二十一都懐古詩」や秋史(チュサ)・金正喜(キム・ジョンヒ)の文集「阮堂全集」など朝鮮文献も教える。学生たちには、宿食と滞在費月100万ウォンが提供される。

チェコ国立カレル大学韓国学科博士課程生のコチノヴァ・カテリーナさんは、「朝鮮災難史をテーマに論文を書いているが、漢文の文章を身につけ朝鮮王朝実録も直接解釈できるようになった」と話した。そして、「オンラインで読んだ古文書は翻訳文ですら理解できなかったが、韓国に来て解決できた」と語った。研究院は、「海外の大学では韓国式漢文を教えるところがなく、フェローシップを通じて漢文教育に初めて接したという学生がほとんど」と話した。

烈女碑をテーマに博士論文を準備している香港出身のチャン・ウィンシャンさん(英ロンドン大学SOAS校韓国学科)は、毎週末に慶尚北道安東(キョンサンプクト・アンドン)などに行き、朝鮮「烈女碑」を研究する。

「碑文を読み、論文に必要な資料調査ができて嬉しい。意味のある韓国学研究でお返ししたい」


城南=チェ・フンジン記者 choigiza@donga.com