
韓国とベトナムの国交樹立30年を迎え、韓・ベトナム共同の創・制作公演「夫のいない波止場」(写真)が12、13日、国立アジア文化殿堂(ACC)劇場1で公演される。国立アジア文化殿堂と韓国公演プロデューサー協会が共同推進した第2回国際共同創・制作公演の公募事業選定作は、韓国とベトナムの国交樹立30年を記念するという点で意味が大きい。
植民支配と分断の歴史、民族戦争を経験した韓国とベトナムは歴史的に共通点が多い。1945年の光復(クァンボク、日本植民地支配からの独立)と同時に北緯38度線で南北に分断された大韓民国。フランス軍との戦争で独立を成し遂げたが、北緯17度線で南北に分かれたベトナム。その後1964年から起きたベトナム戦争に韓国は6度にわたって計31万人の軍隊を派兵し、ベトナム軍と戦った。ベトナムは2020年現在、第4位の輸出先であり、19年には492万人の両国の国民が相互訪問するなど人的交流も盛んだ。また、K-POP、「パラサイト」や「イカゲーム」などの韓流映画、ドラマのファンが多い新南方地域の協力国だ。
同公演の原作『夫のいない波止場』は、ベトナム戦争を時代背景としたベトナムの国民小説。制作陣には「カストラート」などを演出した演出家のキム・ミンジョン氏や「英雄」を書いた小説家のハン・アルム氏らが参加した。先月13日に行われたベトナム現地での制作発表会は、現地メディアでも大反響だった。オム・ドンヨル総括プロデューサーは、「今後ベトナム国立劇場での初演を目指しており、ベトナムの主要3大都市で観客に会えることを期待する」と話した。
田承勳 raphy@donga.com