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「空気と水、食糧の3拍子が揃った奇跡の生存」 奉化郡亜鉛鉱山で221時間ぶり生還

「空気と水、食糧の3拍子が揃った奇跡の生存」 奉化郡亜鉛鉱山で221時間ぶり生還

Posted November. 07, 2022 08:38,   

Updated November. 07, 2022 08:38

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「3、4日のみ救助が遅れたら、生命を維持するのは容易ではなかったでしょう」

慶尚北道奉化郡(キョンサンブクド・ボンファグン)の亜鉛鉱山で孤立してから、221時間ぶりに劇的に生還した作業員2人の治療を担当した安東(アンドン)病院腎臓内科のパン・ジョンヒョ課長は5日、マスコミ向けのブリーフィングで、「(救助が遅れたら)筋肉が壊死し、心臓筋肉が止まる危険千万な瞬間を迎えただろう」とし、「2人の作業者が互いに精神的支えになってくれて心理的安定を取り戻し、希望の紐を放さなかったことが(生還に)役立ったようだ」と説明した。

この日のブリーフィングで、パン課長は、「コーヒーミックス30本余りを持って行ったことが決定的な生存秘訣ではなかったかと思う」と話した。作業者が持って入ったマキシム・モカゴールド1本には約50カロリーが含まれている。生存に欠かせない炭水化物が9グラム、脂肪が1.6グラム、糖類が6グラム含まれている。成人男女の一日平均摂取カロリー(2000カロリー前後)より極めて少ないが、体内の臓器が活動するのに必要な最小限の栄養素が含まれている。

専門家たちは、「空気や水、食糧の3拍子が当たった奇跡の生存だ」と口をそろえた。通常、医学界では、極限状況での人間の生存能力を「空気なしで3分、水なしでは3日、食べ物なしでは3週間」と表現する。

蔚山(ウルサン)大学医学部救急医学科のイ・ジェホ教授は、「(孤立地点が)空気が通る構造だったのが決定的だ」とし、「体温維持のために炊いたたき火で発生した二酸化炭素がよく排出され、生命を救った」と話した。東岡(トンガン)大学緊急救助学科のパク・シウン教授は、「地下水を通じて、引き続き水の供給を受けることができたのも天運だ」と話した。


安東=チャン・ヨンフン記者 チェ・ミソン記者 jang@donga.com · cms@donga.com