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ペロシ議長宅襲撃、容疑者「拉致しようとした」

ペロシ議長宅襲撃、容疑者「拉致しようとした」

Posted November. 02, 2022 08:47,   

Updated November. 02, 2022 08:47

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先月28日、ナンシー・ペロシ米下院議長(写真)のサンフランシスコの自宅に侵入し、ペロシ氏の夫にけがをさせたとして、米連邦検察はデービッド・デパピ容疑者(42)を暴行や殺人未遂、拉致未遂の疑いで訴追したと、米紙ニューヨーク・タイムズなどが先月31日付で報じた。容疑者は当初、ペロシ氏を拉致して暴行する計画を立てていたことがわかった。容疑者は極右であるとされ、8日に中間選挙を控えている共和党とトランプ前大統領にマイナスの影響を与えるという観測が流れている。

検察が公開した起訴状によると、容疑者は「ペロシ議長を人質にして、話をしたかった。彼女が真実を言えば解放し、ウソをつけば膝の骨を折るつもりだった」と供述した。容疑者は、ペロシ氏を「民主党がつくウソにまみれた指導者」とし、ペロシ議長の膝を折ることで、議会に車いすで現れることになり、他の議員に対して結果を知らしめることが狙いだったと説明しているという。

捜査当局は、容疑者が犯行当時、テープやロープ、ハンマーなどを所持し、「ナンシーはどこだ!」と叫び、ペロシ氏宅に侵入したと明らかにした。同紙は、昨年1月に米連邦議会に乱入したトランプ氏の支持者たちがロープを持ってペロシ氏の名前を叫んだことを連想させると伝えた。

トランプ氏は同日、あるメディアとのインタビューで、同事件について「ひどいことだ」とし、「アフガニスタンよりサンフランシスコで起こったことが悪い」と述べた。今回の事件を民主党議員が市長を務めるサンフランシスコの都市犯罪問題に結び付ける政治的発言とみられる。

ニューヨークのマンハッタン裁判所では同日、脱税の疑いで起訴されたトランプ氏の一族が経営する「トランプ・オーガニゼーション」の初公判が開かれた。「トランプの会計士」と呼ばれるアレン・ワイセルバーグ元最高財務責任者(CFO)などトランプ・オーガニゼーションの関係者2人は、15年間にわたって脱税した疑いを受けている。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com