
政府は、46億ウォン規模の横領事件が発生した国民健康保険公団に対して、特別監査に着手した。保健福祉部(福祉部)は、25日から2週間、公団に関連部署の合同監査班を派遣し、特別監査を行うと同日明らかにした。
これに先立って23日、福祉部と健保公団によると、公団職員のチェ某氏は今年4月から9月まで、医療機関への支給が見合された診療費を本人の口座に横領した容疑が持たれている。犯行初期の4~7月に1億ウォンを横領した後、今月16日と21日にそれぞれ3億ウォンと42億ウォンを横領し、横領金額は累計46億ウォンに達した。チェ氏は、本人が決裁すれば上司まで自動決裁される「委任専決システム」を悪用したという。
監査班は、今まで明らかになった横領のほかにもチェ氏によるさらなる横領があるかどうかを調べる一方で、健康保険の財政管理や療養給付費用の支給システムの全般的な現状と問題点を点検する方針だ。監査班の関係者は、「徹底した監査を通じて、関係者を厳正に処罰する一方で、電算システムの改善など再発防止対策をまとめる」と話した。
一方、チェ氏は先週、休暇を取ってから行方をくらましたが、当時同僚たちに「ドイツで休暇に行ってくる」と話したという。22日、横領の状況を発見した公団は、原州(ウォンジュ)警察署にチェ氏を告発した。
イ・ジウン記者 easy@donga.com