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[単独]軍が哨戒艦「天安」のソウルへの移動を検討、一部遺族「漢江のほとりに展示」

[単独]軍が哨戒艦「天安」のソウルへの移動を検討、一部遺族「漢江のほとりに展示」

Posted September. 22, 2022 08:10,   

Updated September. 22, 2022 08:10

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軍当局が、現在京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)に展示されている哨戒艦「天安(チョンアン)」(PCC772)の艦体をソウルに移動することを検討していることが確認された。天安沈没事件の遺族が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に安全保障の警戒心を高めるためにも艦体のソウルへの移動を提案していた。これを受け、軍が移動コストなど可能かどうか検討に乗り出した。

21日、政府筋によると、海軍は早ければ今月中に天安の移動に関する研究を依頼する計画だ。艦体の分離、移動のコストや適切な移動場所を客観的に分析する。移動するかどうか研究を通じて手続き的正当性を担保するためであり、海軍はこの結果に基づいて決定する方針だ。

同筋は、「研究の依頼に数千万ウォンが必要だと判断している」とし、「予算が確保されず、今月末に海軍が国防部から関連予算の編成を受けて推進する予定だ」と伝えた。海軍は東亜(トンア)日報の質問に、「一部遺族の提案により、船体の移動が可能かどうかに関する研究依頼の必要性を検討している」と明らかにした。

2010年、北朝鮮の魚雷攻撃で真っ二つになった天安の艦体は平沢の海軍第2艦隊司令部内の油類埠頭に保管された後、安保公園に移され展示されてきた。その周辺には46勇士追悼碑と天安展示館がある。

6月に故ミン・ピョンギ上士の母親のユン・チョンジャさんは、ソウル龍山区(ヨンサンク)の大統領室庁舎で行われた「護国英雄招請疎通食卓」昼食懇談会で、尹大統領に「多くの人が天安を知ることができるように平沢にある艦体をソウルの漢江(ハンガン)のほとりに移してほしい」と要請したという。平沢は比較的接近性に欠けるため、流動人口が多い漢江のほとりに移して天安を知らせ、安保の警戒心を高めることが必要だということだ。尹大統領はこのようなユンさんの提案に耳を傾けたという。

ただ、天安沈没事件の遺族及び生存将兵の中にはソウルへの移動に反対する意見もあり、軍当局が推進することは容易ではないという見方もある。故イ・サンヒ下士の父親のイ・ソンウ天安遺族会長は、「遺族と生存将兵が艦体の移動を議論したことはない」とし、「単に艦体だけ移すのではなく、展示館と追悼碑の両方を移さなければならない。容易ではないだろう」と話した。


申圭鎭 newjin@donga.com