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「悪役専門ですか?優しい役のほうがもっと好きです」 悪役専門の演劇俳優イ・ジュスン

「悪役専門ですか?優しい役のほうがもっと好きです」 悪役専門の演劇俳優イ・ジュスン

Posted August. 01, 2022 08:54,   

Updated August. 01, 2022 08:54

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ドラマ「ボイス」(2017年)や「ドクタープリズナー」(2019年)、「ハッピーネス」(2021年)…。

俳優のイ・ジュスン(33)の顔を知らせた作品には共通点がある。殺人事件を扱ったスリラーに、イ・ジュスンがサイコパス殺人鬼として登場するという。鳥肌の立つ演技を披露して「悪役専門俳優」というタイトルを得たが、最近、ソウル鍾路区(チョンノグ)にあるカフェで取材に応じたイ・ジュスンは、「優しい役のほうがはるかに好きだ」とし、手を横に振った。

「サイコパスの内面に沿って行くと、時には果てしなく下がってすごく大変です。悪役として覚えてくれますが、優しい役もたくさんやりました。ハハ」。

今度は、殺人事件の目撃者だ。現在公演を行っている演劇「ヴィンセント・リバー」で、彼は同性愛嫌悪殺人事件の唯一の目撃者デイビー役を演じた。俳優のキム・ヒョンジンやカン・スンホと交互にデイビーを演じる。被害者ヴィンセントの母親アニタ(ナム・ギエやチョン・ジェウン、ウ・ミファ)と会話しながら「あの日」の真実を追う。英国出身の作家フィリップ・リドリーが書いた戯曲は2000年、英ロンドンのハムステッド劇場で初演された。韓国国内では、演劇「ワイフ」「煤けた愛」などで多くの賞を受賞した演出家シン・ユチョンが、昨年の初演から一緒に手掛けている。

登場人物はたった2人。殺人事件の被害者の遺族と事件の目撃者だ。「あふれ出るあの日の真実」というポスターの中の文句とシノプシスだけを見れば、一見推理劇のようだ。

「演劇を見ていると、誰が犯人なのかは重要ではなくなります。殺人事件を扱うが、観客たちは結局愛を思い出すでしょう。ヴィンセントの死を経験した2人が、互いの傷を癒し、許す過程についていけば」

高校3年生の時、独立長編映画「清渓川(チョンゲチョン)の犬」(2008年)の助演としてデビューした彼は、独立・商業映画20本あまりに出演した。監督としてもデビューした。彼が演出・脚本・主演を引き受けた映画「帆柱」は、昨年、釜山(プサン)国際短編映画祭で観客賞を受賞した。

「ありきたりじゃない!見た後に隣の人と会話したい!いつまでも噛み締める!そのような作品なら、演劇と映画を問わず演技を続けたいです」

10月2日まで、ソウル鍾路区のドリームアートセンター4館、全席5万5000ウォン。




李知訓 easyhoon@donga.com