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星と魚

Posted June. 18, 2022 09:06,   

Updated June. 18, 2022 09:06

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実は星は石だ。地に落ちた石からは光が出ず、空に上がった石は輝くという違いがある。人々が星が好きな理由はここにある。私たちの境遇は地に散らばった石のようだが、空の輝く石を簡単に忘れることはできない。

星とは、一種の火だという意見もある。ルカッチという学者は、「魂の中で燃え上がる火」と「空に浮かんでいる星」の特性は同じだと見た。私たちが望む以上、私の魂を生きさせる灯火はまさに星だという意味だ。

数多くの詩人が、星を求めて詩を書いた。李陸史(イ・ユクサ)も「一つの星を歌おう」と言い、尹東柱(ユン・ドンジュ)は「星を数える夜」に眠れなかった。しかし、詩人の星は、夜空にだけあるわけではない。それは、星を望む心の中に玲瓏と浮かんでいる。この事実を、黃錦燦(ファン・グムチャン)詩人の詩を見ながら再び確認することができる。

星の光は湖に降り、魚は星を拾って食べる。しかし、いくら食べても星は減らない。それはいつも遠い空に浮かんでいる。この事実はうれしくて悲しい。相変わらず星が出るから嬉しいし、永遠に星に届かなくて悲しい。黃錦燦詩人は、生前に多くの詩を書いたが、この詩を一番大切にしたという。これは、彼が星を一番愛したという意味でもある。星を追う詩人を見ながら、私たちの心の星はどこにあるのか探してみたい。