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ベトナムの説話『義理の姉妹のトムとカム』は韓国の『コンチとパッチ』に似ている…27ヵ国の移住民をインタビューし世界の口承伝説話を集大成

ベトナムの説話『義理の姉妹のトムとカム』は韓国の『コンチとパッチ』に似ている…27ヵ国の移住民をインタビューし世界の口承伝説話を集大成

Posted June. 15, 2022 09:31,   

Updated June. 15, 2022 09:31

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シンデレラ、白雪姫、ラプンツェル…。欧米で古くから伝わる説話は、童話はもちろんディズニーアニメーションで製作され、世界の子供たちの胸の中に根付いて久しい。30年以上、口承文学を研究した建国(コングク)大学国語国文学科のシン・ドンフン教授(59)は、欧米の説話より、私たちの周辺で生きていく移住民が抱いている昔話が気になった。シン教授の京畿道楊平郡(キョンギド・ヤンピョングン)の自宅周辺には、中国出身の移住民が住んでいる。ベトナムやフィリピンなど、東南アジアから来た移住女性にも簡単に会うことができる。もしかしたら、私たちと一緒に生きている人たちから、私たちが知らなかった新しい話を聞くことができるのではないか。

「欧米の説話はよく知られていますが、いざ私たちと一緒に暮らしている東南アジア出身の移住民の話には耳を傾けませんでした。もしかしたら、本当に新しい話は彼らから出てくるのではないでしょうか」。

シン教授など口承文学研究者16人が、1364本に達する世界口伝説話をまとめた「多文化口承文学大系」21巻(ブックコリア)を最近出版した。2016年から3年間、カンボジアやフィリピン、ベトナム、インドネシア、カザフスタンなど27カ国出身の移住民136人にインタビューした結果だ。ソウル広津区(クァンジング)にある建国大研究室で13日に会ったシン教授と仁荷(インハ)大額多文化融合研究所のオ・ジョンミ研究教授(46)、建国大額叙事文学治療研究所のキム・ジョンウン研究教授(48)は、「昔話は互いに異なる人々をつなぐ輪といえる」と話した。

言葉や国は違っても、各国の説話には似たような人の話が盛り込まれている。2017年12月、キム教授が、慶尚北道慶山(キョンサンブクド・キョンサン)で会ったベトナム出身の移住女性・ブティフオン氏(32)は、笑いに満ちた顔で、「ベトナムにも『コンチとパッチ』と似た話がある」とし、「義理の姉妹のトムとカム」の説話を聞かせてくれた。継母が自分の実の娘のカムと一緒に、義理の娘のトムを虐待して罰を受ける話だ。言語や文化は互いに違っても、子供を虐待すれば処罰されるという因果応報の価値観を共有したのだ。それだけじゃない。「マンテおじいさん」の説話は、文化圏によっておばあさんに変奏される違いがあるだけで、両親の言うことを聞かない子供に聞かせる警告という共通したメッセージを含んでいる。

「泣く子をなだめようと話をする親の姿は、世界のどこでも同じです。外見は違っても、私たちは結局同じ人間ですから」(オ教授)

説話は、互いに異なる文化を深く理解する通路になったりもする。フィリピンで伝えられる「最初の猿ルパネス」の説話が代表的だ。動物の皮を剥がして、強い服を作って売っていた商人に怒った神が、彼を毛皮で覆われた猿にしたという話には、動物の生命を重視するフィリピン文化が込められている。オ教授は、「東南アジアの説話には自然と共存し、他人を包容する文化が根付いている。3年間の研究を通じて、私の中の偏見を振り返ることができた」と話した。

キム教授は、「多文化口承文学大系」を土台に、大学で学生たちと共に童話を製作する授業を行っている。移住民が聞かせてくれた説話が、多文化社会で生きていく私たちの子供たちに、違いを受け入れる滋養分になってくれるだろうという信念からだ。

「本に盛り込まれた1364本の物語は、韓国社会の構成員となった移住民が韓国語で解説した韓国の文化資源です。今後、彼らの話が、韓国社会をより多彩にしてくれると信じています」(シン教授)


イ・ソヨン記者 always99@donga.com