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韓銀、7月と8月に国内初の大幅利上げの可能性

韓銀、7月と8月に国内初の大幅利上げの可能性

Posted June. 15, 2022 09:32,   

Updated June. 15, 2022 09:32

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米国連邦準備制度理事会(FRB)が14日と15日(現地時間)に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)で、「ジャイアントステップ」(0.75%の利上げ)に踏み切る可能性が高まっていることを受け、韓国銀行(韓銀)の苦心が深まっている。

今年、韓銀の残りの金融通貨委員会は、7月と8月、10月、11月の計4回だ。市場では、韓銀がまず7月と8月の金通委で相次いで金利を引き上げるだろうという見通しが説得力を得ている。一部からは、韓銀が今まで一度もしたことのないビッグステップの可能性も提起している。

韓銀が金利を引き上げなければならない理由ははっきりしている。5月の韓国の消費者物価の上昇率は5.4%で、13年9ヵ月ぶりの最高だった。米国(8.6%)に比べては低いが、韓銀の長期物価目標値である2%をはるかに上回る。韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は10日、「金利引き上げで短期的には脆弱階層の困難が大きくなりかねないが、ややもすると時期を逃してインフレがさらに拡散すれば、その被害はさらに大きく現れかねない」と明らかにした。

韓米金利の逆転の可能性も懸念される。現在、韓国(1.75%)と米国(0.75~1.0%)の基準金利の格差は0.75~1%ポイントとなっている。韓銀は昨年8月から金利を引き上げてきたが、米国が6月と7月に相次いでビッグステップに踏み切れば、韓米金利が逆転する。

しかし、金利を引き上げれば、1900兆ウォンに迫る家計負債の負担が大きくなる。韓国経済研究院によると、韓国国内の基準金利が1%ポイント上がれば、家計の年間利息負担は18兆4000億ウォンが増える。企業は資金調達が難しくなり、景気減速につながる可能性が高い。

LG経営研究院のチョ・ヨンム研究委員は、「韓銀が残りの4度の金融通貨委員会の中で、3回は金利を上げるものとみられ、ビッグステップの可能性もあると思う」とし、「しかし、韓米の金利逆転は避けられず、物価上昇の抑制効果は期待ほど大きくなく、景気減速に影響を与える可能性が高い」と懸念した。


姜有炫 yhkang@donga.com