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会食と給食が増えると食中毒が急増、サルモネラ感染などが昨年の2倍

会食と給食が増えると食中毒が急増、サルモネラ感染などが昨年の2倍

Posted June. 10, 2022 09:07,   

Updated June. 10, 2022 09:07

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最近、食中毒患者が大幅に増えている。新型コロナウイルス感染症の流行減少で社会的距離確保が解除され、会食や学校給食などが再開された影響が大きいと分析される。

9日、食品医薬品安全処によると、先月、全国で52件の食中毒の届け出が受け付けられたことが暫定的に集計された。新型コロナのせいで、集まりと行事が制限された2020年5月は、食中毒届け出が5件、昨年5月は17件に過ぎなかったが、今年に入って大きく増加した。5月の届け出件数では、今年が2007年(65件)以来最も多かった。

先月の食中毒の発生場所は、集団給食が24ヵ所、飲食店が14ヵ所などだ。通常、食中毒は6月と7月に飲食店で多く発生し、届け出件数は多くても月に20~30件程度だ。それだけ、今年5月の食中毒の発生件数と状況は、異例という意味だ。

特に、人の間で2次感染を起こすサルモネラ菌とノロウイルス、アデノウイルスなどの拡散速度が速いのが問題だ。疾病管理庁・サンプル監視現状によると、サルモネラ菌など2次感染を起こしかねない細菌とウイルス5種に感染した食中毒患者は、先週(5月29日~6月4日)319人が発生した。これは昨年同期(165人)の2倍近い数値だ。

専門家たちは、食中毒の増加原因を今年4月に行われた社会的距離確保の全面解除から探している。嘉泉(カチョン)大学吉(ギル)病院感染内科のオム・ジュンシク教授は、「これまで抑えられていた外食と外出が増え、『食中毒防疫』が新たな負担になる可能性が高い」と述べた。

気象庁が今夏(6~8月)の平均気温が例年より高いと予測しただけに、食中毒の危険性は新型コロナウイルス感染症以前より大きくなったという評価も出ている。食品医薬品安全処のキム・ソンイル食中毒予防課長は、「魚介類は85度以上で火を通して食べ、野菜はサラダなど手入れされたものでも流水で洗って食べるなど、食中毒の予防規則を守ってほしい」と呼びかけた。


趙健熙 becom@donga.com