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新型コロナ死者の16%が10歳未満、11~20歳は14% 北朝鮮メディアが公開

新型コロナ死者の16%が10歳未満、11~20歳は14% 北朝鮮メディアが公開

Posted May. 19, 2022 08:53,   

Updated May. 19, 2022 08:53

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北朝鮮内の新型コロナウイルス感染による死者のうち10歳未満の児童の割合が高いという集計が公開された。18日、朝鮮中央テレビによると、15日午後6時現在の北朝鮮内の新型コロナウイルス累計死者数50人のうち10歳未満が8人(16%)、11~20歳が7人(14%)と集計された。61歳以上は17人だった。20歳以下で高齢層と同数の死者が発生したということだ。

これは、児童の年齢層で新型コロナウイルスの死亡率が低かった世界的な現象とは対照的だ。ユニセフによると、全世界の新型コロナウイルス感染による死者のうち20歳未満の割合は0.4%だ。韓国は、新型コロナウイルスによる死者のうち10歳未満が0.04%、10~19歳が0.09%だった。

専門家らは、このような現象は北朝鮮の新型コロナウイルス感染の集計が十分になされていない証拠だと見ている。独自集計した発熱者が170万人を超えているにもかかわらず、死者が50人にすぎないことから、信頼性がないということだ。大韓赤十字社の申熙泳(シン・ヒヨン)会長(ソウル大学統一医学センター顧問)は、「北朝鮮当局が新型コロナウイルスの力学的特性も分からずに集計結果を統制し、児童の死亡率が世界の平均より高く出たとみられる」と話した。

ただし、ワクチン接種が十分になされず、栄養状態が悪い北朝鮮の特性上、児童の新型コロナウイルス感染者の致死率が高い可能性もあるという分析もある。嘉泉(カチョン)大学医学部予防医学科のチョン・ジェフン教授は、「適切な治療と栄養供給がなければ、児童にも新型コロナウイルスは致命的となり得る」と話した。

世界保健機関(WHO)は、北朝鮮で新たな変異が発生する可能性を懸念した。ロイター通信によると、WHOで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は17日(現地時間)、「ウイルス感染が手のほどこしようもなく拡大する所で、新たな変異が出現するリスクが高い」と指摘した。


趙健熙 becom@donga.com