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貧困の果て

Posted April. 22, 2022 08:44,   

Updated April. 22, 2022 08:44

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生活苦に苦しめられ、行き詰まりを極めたある家長、強盗を図るが、決行できずに立ち返る。窮乏と良心の間で葛藤して引き返したが、飢えと貧しい人生は依然として暗澹たるものだ。刀を抜いて再び出ようとするが、妻が阻止する。艱難を共にすると言い、天理と天倫を掲げて脱線を引き止めるが、夫の態度は決然としている。これまで我慢してきたのも悔しいし、「白髪になっても、今のようでは長く持ちこたえられない」状況も絶望的だ。

詩は、漢末の動乱の時代に出た民歌。奈落に墜落する民草の人生を、無名の士が代弁したのかもしれない。メッセージの伝達に留意して、詩的洗練美の代わりに無骨な言葉、荒々しい考えを濾過なく表した。その反抗的な発言が負担になったのだろうか。「今、こうしてはいけません」という妻の言葉を、「今はクリーンな時代、賢人の言葉に背いたら困るので、自重して悪いことはしないでください」に変えた本もある。民歌を民の教化用にこっそり逆利用したかったのだ。