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フランス大統領選決選まであと4日、TV討論でプーチンめぐり乱打戦

フランス大統領選決選まであと4日、TV討論でプーチンめぐり乱打戦

Posted April. 22, 2022 08:45,   

Updated April. 22, 2022 08:45

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24日に行われるフランス大統領選の決選投票で一騎打ちとなる中道「共和国前進」の現職エマニュエル・マクロン氏と右翼「国民連合」の下院議員マリーヌ・ルペン氏が20日、テレビ討論でロシアのウクライナ侵攻とプーチン大統領をめぐって激しい舌戦を繰り広げた。マクロン氏が過去に「旧ソ連解体後、強いロシアを作ったプーチン氏を尊敬する」などの発言をしたルペン氏を「親プーチン」と攻撃すると、ルペン氏も、プーチン氏をパリ郊外のベルサイユ宮殿に招いたのはマクロン氏だと非難した。

マクロン氏が口火を切った。マクロン氏は、「ルペン氏は、ロシアが2014年にウクライナ南部のクリミア半島を併合したことを支持した初の欧州政治指導者だ」とし、「国民連合もロシア銀行から多くの融資を受けていた」と批判した。

ルペン氏は、「プーチン氏をベルサイユ宮殿に招待し、欧州連合(EU)がロシアを包容しなければならないと強調したのはあなただ」と対抗した。また「ウクライナに武器を提供すれば、フランスが事実上の共同交戦国になる。ロシア産エネルギー輸入を止めることは国益に有害だ」と主張した。ロシアの銀行からの融資は、フランス金融界が自分たちに融資しなかったためだと述べた。

ルペン氏は、「ヒジャブはイスラム原理主義者が強要する制服」とし、公の場でのヒジャブ着用を禁止する公約を掲げた。マクロン政権が定年年齢を62歳から65歳に引き上げることに対抗し、「むしろ60歳に下げる」と述べた。マクロン氏は啓蒙主義、寛容の国であるフランスで宗教的象徴を禁じれば、憲法に反し、内紛を引き起こす恐れがあると対抗した。

討論直後、BFMテレビで実施した調査で、回答者の59%が「マクロン氏のほうが説得力があった」と評価した。19日、フランス世論研究所(IFOP)などの世論調査では、マクロン氏が決選投票でルペン氏を5~10ポイントリードする結果となった。


金潤鍾 zozo@donga.com