Go to contents

尹錫悦氏の政権引継ぎ委はこの1ヵ月間何をしたのか

尹錫悦氏の政権引継ぎ委はこの1ヵ月間何をしたのか

Posted April. 19, 2022 08:31,   

Updated April. 19, 2022 08:31

한국어

尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領の政権引継ぎ委員会が、昨日で発足から1ヵ月を迎えた。スタートは壮大だったが、これまで明らかになった活動成果は微弱な水準だ。安哲秀(アン・チョルス)同委員会委員長は、「過去のどの引継ぎ委よりも、黙々と頑張って働いている」と述べたが、引継ぎ委が何をしたのか、よく思い出せないというのが冷静な評価だ。

今回の引継ぎ委は10年ぶりに復活した。僅差で5年ぶりに政権交代が実現したうえ、ねじれ国会の状況で、新政府がどのようなビジョンと計画を持って野党の協力を得て国政を運営するかに注目が集まった。国内外の危機的状況の中で政権を引き継ぐだけに、超党派的な国政課題をうまく設定し、実行計画を一つひとつ打ち出しながら、国民の関心を集めて支持を得ていくのが引継ぎ委の重要な任務だった。

この1ヵ月間、引き継ぎ委が発表した政策イシューは、地方自治体トップ官邸の廃止、「満年齢」の導入、コロナ被害の小規模事業者向け融資の満期延長および返済猶予の6ヵ月間再延長、カフェ・飲食店の使い捨てカップ規制の猶予提案などだ。生活密着型の政策などでそれなりに意味はあるが、国政5年のロードマップとは言えない。創意的な国政課題の提示や、大きな政策イシューを主導した例は見当たらない。

これは、尹次期大統領側が自ら招いた側面もある。引継ぎ委を設置しておいては、大統領府の開放と執務室移転に過度に重きを置いたため、政策イシューが政治問題に埋もれる結果を生んだ。人事権などをめぐって、去る政権とことあるたびに衝突する場面もあった。安委員長側の関係者が長官指名から除外されると、大統領候補一本化の交渉に直接乗り出した「国民の党」の議員が引継ぎ委員を辞任する事態も発生した。尹氏と安氏の晩餐会で破綻を防いだものの、対立の火種は生きている。

その間、一部の引継ぎ委員らは、本来の業務に充実するよりは、大統領府と内閣進出だけに気を取られている様子も見られた。安氏は、「引継ぎ委は、青瓦台(チョンワデ、大統領府)に向かう近道ではない」と警告までした。最近、何人かの長官候補の検証問題が浮上すると、引継ぎ委まで動揺しているという。ほかのことに気を取られていては、国政の下絵がまともに描けるはずがない。

新政府のスタートまで、あと3週間しか残っていない。グローバルな安保危機や経済危機に適切に対応し、成長エンジンを生かす責任を新政府はしっかりと果たさなければならない。一歩遅れて、国民の関心を引くための無責任な課題を乱発するのは禁物だ。今からでも緊張感を持って、新政府発足に備えなければならない。