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7年ぶりに開かれる澗松美術館「葆華閣」

7年ぶりに開かれる澗松美術館「葆華閣」

Posted April. 16, 2022 09:05,   

Updated April. 16, 2022 09:05

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収蔵庫の新築と内部の改修工事のために休館していた澗松(カンソン)美術館で、約7年ぶりに展示会が開催される。16日から6月5日まで、ソウル城北区(ソンブクク)の澗松美術館「葆華閣」で開かれる「宝華修補―澗松の宝に再び会う」では、文化財庁の「文化財多量所蔵処の保存管理支援事業」を通じて、2年間保存処理された作品のうち8件32点が展示される。

麗末鮮初の儒学者で鄭夢周(チョン・モンジュ、1337~92)の弟子であり、世宗(セジョン、在位1418~50)と鄭麟趾(チョン・インジ、1396~1478)の師匠の権遇(クォン・ウ、1363~1419)の詩文集「梅軒先生文集」のうち1452年に刊行された初刊本が初めて公開される。また、朝鮮末期の代表的な書画所蔵家の金光国(キム・グァングク、1727~97)が収集した「海東名画集」も展示される。「海東名画集」は、朝鮮初期の宮廷の図画署の画員だった安堅(アン・ギョン)の「秋林村居」、申師任堂(シン・サインダン、1504~51)の「葡萄」、元命維(ウォン・ミョンユ、1740~74)の「桃源春色」などが含まれ、30点の書画が収録された書画帳だ。ペク・インサン学芸研究室長は15日、「英祖の時代の五本の指に入る大収蔵家の金光国が生涯にわたって集めた書画を載せた『海東名画集』は、韓国絵画史の専攻者に必須の画帳だ」と話した。

 

朝鮮通信使の随行画員で、17世紀を代表する画家の韓時覚(ハン・シガク、1621~?)の「布袋和尚」、金弘道(キム・ホンド、1745~?)の「閬苑偸桃」、張承業(チャン・スンオプ、1843~97)の「松下鹿仙」なども公開される。澗松美術館のチョン・インゴン館長は、「パンデミックの影響と収蔵庫の工事のために長く展示会を開催できなかった。困難が多かった」とし、「文化財の保存処理に重点を置いた今回の展示を通じて、1971年に始まった澗松美術館の展示、保存、研究、教育活動を今後も続けていく」と語った。

今回の展示には、国宝競売で物議を醸した国宝「金銅三尊仏龕」は含まれなかった。「金銅三尊仏龕」は今年3月、自律分散型組織「ヘリテージDAO」が49%の持分を買い取った国宝で、DAO側は三尊仏像を澗松側に永久寄託した。

チョン氏は、「金銅三尊佛龕は、地下の金属遺物収蔵庫に保存されている。すぐにではないが、近く展示する機会があるだろう」と話した。また、「今後国宝を競売に出すことはない」とし、「負債を解決しなければ未来を約束できない現実があったので、身を裂くような思いでしたこと」と付け加えた。無料で展示を観覧するには、澗松美術館ホームページ(kansong.org)で予約が必要。午前11時、午後3時に展示説明プログラムが実施される。


李知訓 easyhoon@donga.com