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バイデン米大統領、「ロシアが生物・化学兵器を使えばNATO軍介入」と警告

バイデン米大統領、「ロシアが生物・化学兵器を使えばNATO軍介入」と警告

Posted March. 26, 2022 07:29,   

Updated March. 26, 2022 07:29

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バイデン米大統領は24日(現地時間)、ロシアのプーチン大統領がウクライナで生物・化学兵器を使用する場合、北大西洋条約機構(NATO)軍が介入する可能性があることを明らかにした。NATO加盟国に影響を及ぼしかねない生物・化学兵器や核兵器を動員すれば、「レッドライン」を越えることになると警告し、米軍がウクライナ戦争に介入する可能性を残したことは注目される。

バイデン氏は同日、ベルギー・ブリュッセルで開かれたNATO首脳会議後の記者会見で、「プーチン氏が生物・化学兵器を使用する場合、対応に出る」とし、「どのように対応するかはロシアがどのような兵器を使うかにかかっている」と述べた。主要7ヵ国(G7)の首脳も共同声明を通じて、「生物・化学、核兵器で脅威を与えてはならない。必要に応じて追加措置を取る」と警告した。

バイデン氏は、ロシアを主要20ヵ国・地域首脳会議(G20サミット)から排除することについても、「私の返事はイエスだ」とし、「これはG20にかかっている」と述べた。バイデン氏は、インドネシアなど一部国家が同意せず、ロシアを排除できない場合、ウクライナをG20サミットに招待する案を提示したという。

西側諸国の首脳たちは、中国に対してロシアを支援しないよう再度求めた。バイデン氏は、「中国は、中国経済がロシアよりも西側と緊密であることを理解している」とし、「習近平主席がロシアを支援する場合、欧米との経済的関係や経済成長などの目標が大きな危機に陥るだろう」と警告した。米紙ワシントン・ポストは同日、米政府筋を引用して、米政府が、ロシアに対する経済制裁に反してロシアと取り引きする中国やインドに対して、セカンダリー・ボイコット(2次的制裁)を検討していると報じた。

これまで、ウクライナ戦争と関連してロシア側に立ってきた中国は同日、「ロシアとの協力にもマジノ線がある」とし、多少慎重な態度を示した。中国の秦剛駐米大使は24日、香港鳳凰テレビとのインタビューで、「中国とロシアの協力には禁止区域はないが、マジノ線は存在する」とし、「国連憲章の原則、公認された国際法、国際関係の基本原則などがマジノ線だ」と述べた。ロシアがウクライナで民間人を無差別に殺傷しており、生物・化学兵器や核兵器の使用の可能性まで提起されている状況で、ロシアを無条件に支持するには負担が大きく、「出口戦略」を考えているのではないかとみられている。ただし泰氏は、西側諸国の「セカンダリー・ボイコット」に対しては「発動する場合、対抗するほかない」と述べた。


金潤鍾 zozo@donga.com