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北朝鮮の順安飛行場に車両約100台集結

北朝鮮の順安飛行場に車両約100台集結

Posted March. 19, 2022 08:26,   

Updated March. 19, 2022 08:26

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北朝鮮が早ければ来週にも追加のミサイル発射を強行するとみられる動向が捉えられた。韓米当局は、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験の準備の可能性もあると見て、監視を強化した。北朝鮮は、4月15日の故金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(「太陽節」)を控え、大規模な軍事パレードも準備しているという。

18日、米政府系放送局のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、民間衛星会社プラネット・ラボが撮影した17日の平壌(ピョンヤン)の順安(スンアン)飛行場付近の衛星写真を引用して、トラックやバスなど大型車両約100台が北側の滑走路付近に集結している様子を公開した。VOAによると、北朝鮮は、新型ICBMと推定される弾道ミサイルの発射実験に失敗した16日から車両を集結させた。これを受けて一部では、北朝鮮が追加ミサイル挑発のための作業に入ったのではないかという観測が流れている。ただし、政府消息筋は18日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「ミサイル挑発とは無関係の作業の可能性もある」と伝えた。

本紙の取材を総合すると、韓米当局は16日から順安飛行場付近で人員の移動が活発になっている様子を捉え、注視している。ミサイル発射に向けた動きと見ることができるということだ。移動式発射台(TEL)などの再整備の動向も監視網に捉えられ、該当地域の監視も強化したという。別の政府消息筋は、「ICBMの発射に向けた動きの可能性もあるが、成功の可能性が高い検証されたミサイルを発射するための準備作業かもしれない」と話した。

順安飛行場から南東側に約25キロ離れた平壌郊外にある美林(ミリム)飛行場付近では、1千~6千人の兵士が軍事パレードを準備する様子も捉えられた。VOAが18日に引用したプラネット・ラボの16日の美林飛行場の衛星写真には、少なくとも50人、多くて300人と推定される兵士の約20の隊列が発見された。兵士の規模は先月より約2倍増えたという。VOAは、訓練場の北西側の空き地に、現在、端の一部を除いて空席がないほど車両があると伝えた。すでに「レッドライン(禁止線)」の近くまで挑発を強めた北朝鮮が、来月15日の太陽節110周年を迎え、新型ICBMをはじめ潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など新型戦略兵器を軍事パレードに動員するという観測も流れている。


申圭鎭 newjin@donga.com