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米FRBが0.25%利上げ決定、年内1.9%までを想定

米FRBが0.25%利上げ決定、年内1.9%までを想定

Posted March. 18, 2022 08:56,   

Updated March. 18, 2022 08:56

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米国が、ついに金利引き上げに乗り出した。ウクライナ戦争などで世界経済に不安要因はあるものの、ひとまず、40年ぶりに最悪へと突っ走っている米物価の上昇の勢いを落ち着かせるのが優先だという判断によるものと見られる。

米中央銀行に相当する連邦準備制度理事会(FRB)は16日(現地時間)、2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会議を終え、現在0~0.25%の基準金利を0.25%~0.5%に0.25%引き上げると明らかにした。これを受け、FRBは2018年12月以降、3年3カ月ぶりに金利を初めて引き上げた。FRBは2020年3月、新型コロナウイルス感染症の大流行が発生すると、金利を破格に引き下げ、ゼロ水準の金利を2年間維持してきた。

特にFRBは同日、今年に残る6度のFOMC会議のたびに金利を引き上げるという方針を示唆した。同日公開されたFOMC委員らの今後の金利予測を示すドットチャートで、委員らは今年末の金利水準を平均1.9%と予想した。会議ごとに0.25ポイントずつ引き上げれば、これから残りの6度の会議で、すべて金利引き上げを行うと予告したことになる。2023年末の平均金利も、2.8%と予測した。今年に続き、来年も休まず金利を引き上げるという意思を示唆したものだ。

米メディアは、FRBが今後も引き続き金利引き上げの意志を強く示したという点で、同日の発表はややタカ派的(通貨緊縮を好む)だと評価した。FRBのジェローム・パウエル議長は、「金利をもっと早く引き上げるのが適切だと結論を下せば、われわれはそうする」とし、状況によっては緊縮速度をもっと高めることもありうると明らかにした。

ただ、FRBの利上げの意志は、米経済の堅調さを裏付けているという解釈が出たことを受け、同日の米証券市場は高騰した状態で取引を終えた。


兪載東 jarrett@donga.com