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李在明氏は遊説の58%を首都圏に集中、尹錫悦氏は慶尚道で14回遊説

李在明氏は遊説の58%を首都圏に集中、尹錫悦氏は慶尚道で14回遊説

Posted March. 09, 2022 08:27,   

Updated March. 09, 2022 08:27

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8日、ソウルでの遊説を最後に与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)大統領候補と保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領候補の22日間の「遊説戦争」も幕を下ろした。新型コロナウイルスの感染が急増しているにもかかわらず、1ヵ所でも多く訪れ、1人でも多くの有権者に会おうとする候補の努力は、投票前日まで続いた。各党によると、22日間、李氏と尹氏の遊説回数はそれぞれ80回、96回で、移動距離も5266キロ、5954キロにのぼる。

●李氏は首都圏、党首脳部は全羅道の「ツートラック戦略」

早々にソウルを含む首都圏を大統領選の最大激戦地と見た李氏は、遊説日程の半分以上を同地域に割いた。全80回の遊説のうちソウル遊説24回、京畿(キョンギ)・仁川(インチョン)遊説23回で58.5%の遊説が首都圏だった。特に李氏は今月に入って、テレビ討論が行われた2日と済州(チェジュ)・釜山(プサン)などを訪れた7日を除いて6日間をソウル・仁川・京畿に集中する首都圏の総力戦に出た。李氏側関係者は、「大接戦なので、最終的に首都圏の票が分岐点になると見て遊説を集中させた」とし、「世論調査を分析した結果、脆弱地域中心に動線を調整したところ、首都圏の日程が当初より増えた」と明らかにした。

 

李氏が首都圏に集中する間、同党の票田である全羅道(チョンラド)は、李洛淵(イ・ナクヨン)総括常任選挙対策委員長と丁世均(チョン・セギュン)選対委常任顧問が動いた。全羅道出身の2人は遊説期間、それぞれ5回、6回にわたって全羅道を訪れた。李氏は同期間、2度全羅道を訪れ、計6回の遊説を行った。党選挙対策委員会関係者は、「全羅道の民心が非常に安定的に結集したという報告が何度もあり、限られた期間、候補は他の脆弱地域に集中する必要があると判断した」と説明した。

別の地域では、忠清(チュンチョン)圏(大田・世宗・忠清北道・忠清南道)の訪問が4回(遊説9回)で最も多く、大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンプクト)3回訪問(遊説8回)、釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)3回訪問(遊説6回)の順となった。李氏側関係者は、「李氏は遊説演説に平均35分を割くほど国民と直接意思疎通し、遊説の質を高めることにも集中した」と明らかにした。

●野党、「票田を固め、京畿攻略するはえ縄戦術」

尹氏は、選挙運動期間に計96回にのぼる遊説を消化した。核心勝負所である首都圏をはじめ強勢地域と脆弱地域を分けず、量的攻勢で有権者に投票を呼びかけた。地域別の遊説回数は、首都圏が13回訪問、遊説42回(43.8%)で最も多い。続いて大邱・慶尚北道5回訪問(遊説15回)、釜山・蔚山・慶尚南道5回訪問(遊説14回)、大田・世宗・忠清6回訪問(遊説13回)の順だ。

 

尹氏も、選挙運動最終の5~7日間、ソウルと京畿地域を集中的に攻略する遊説日程を組んだ。特に京畿地域の場合、7日、九里から平沢(ピョンテク)まで8地域を1日にまわり、京畿道知事出身の李氏の政治的基盤の攻略に出た。選挙対策本部の朴大出(パク・デチュル)遊説本部長は、「はえ縄戦術の一軸」とし、「大邱・慶尚北道と釜山・蔚山・慶尚南道で優勢を確認し、政権交代への熱望を首都圏に広げる狙いがあった」と説明した。

今回の大統領選で全羅道支持率30%を目標に掲げた尹氏は、全羅道圏も計3回訪れ、遊説を5回行った。2017年の大統領選で、自由韓国党(現「国民の力」)の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補が選挙運動期間に全羅道を一度しか訪れなかったのとは対照的だ。尹氏は、全羅南道(チョンラナムド)、木浦(モクポ)訪問の際には、船に乗って荷衣島(ハウィド)にある金大中(キム・デジュン)元大統領の生家を訪れた。朴氏は、「朴正熙(パク・チョンヒ)、金泳三(キム・ヨンサム)、金大中元大統領の生家を訪れたのも、尹氏の国民統合の意志を示した」と付け加えた。さらに、同党の李俊錫(イ・ジュンソク)代表も、旧正月の光州(クァンジュ)の無等山(ムドゥンサン)登山、全羅南道、島嶼地域ツアーなどで、全羅道の有権者に支持を呼びかけた。


張寬錫 jks@donga.com