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ウクライナ戦争が変える未来

Posted March. 08, 2022 08:48,   

Updated March. 08, 2022 08:48

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世界が息を潜めて、ウクライナの戦争に注目している。ウクライナの兵士と市民の英雄的な抗戦に感動し、応援し、そして気にかかる。戦争はいつ、どのように終わるのか。ロシアはどのような考えで、ウクライナを侵攻したのだろうか? プーチン大統領は、「狂人」なのか「誤った判断」なのか? それとも独裁者の末路なのか? この戦争後、世界はどのように変わるのか。

世界の専門家らがさまざまな予測を出しているが、まだ、推定に過ぎない。正確な分析が必要な情報はベールの中にある。ウクライナは善戦しているが、勝利の道はまだまだ危なげで遠そうに見える。ロシア軍がじたばたしていても、図体を無視することはできない。プーチン大統領は、可視的な成果なくして退くことはないだろう。ロシアが戦争で成果を収めるとしても、長期的には被害者になるだろう。たとえ降伏を受け、ロシア寄りの政権を樹立するとしても、統治することはできない。ウクライナに数十万の軍隊を駐留させなければならず、それも長期的な統治を保障しない。膨大な軍事費、戦争後遺症、国民の不満は宣伝や小細工では防げない。

ロシアが撤退するとしても、ウクライナは破壊された土地から再び立ち上がらなければならない。苦難の道が前にあるが、遠くを見れば、災い転じて福となすこともできる。この戦争は、全世界の人々が人権の価値をどれほど深く共有し、大国の横暴を憎悪しているかを確認する転機になるだろう。

米国の後退と中国の横暴を心配するが、逆にもなり得る。米国は世界の警察をあきらめたのではなく、パートナーを得ることになった。ドイツが再武装し、欧州の軍事力が急激に増強されるだろう。ロシアのおかげで、軍縮と平和は兄妹ではないという気づきが大きくなっていくだろう。東欧諸国の欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)への加盟要求は高まり、もしかしたら、彼らを受け入れるために、EUはこれまで頑なに維持してきたEUの理想と運営原理を変えなければならないかもしれない。そのおかげで、米国は太平洋に集中できるようになった。このような変化は、必ずしも良い結果だけをもたらすとは限らない。どうせ未来は未知の世界だ。これから、本当の21世紀が始まるようだ。