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与党代表が遊説中に鈍器で襲われ負傷、70代ユーチューバーを現行犯逮捕

与党代表が遊説中に鈍器で襲われ負傷、70代ユーチューバーを現行犯逮捕

Posted March. 08, 2022 08:53,   

Updated March. 08, 2022 08:53

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与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表が7日、ソウル新村(シンチョン)での遊説中、ユーチューバーのA容疑者(70)に鈍器で襲われ、近くの病院に搬送された。与野党は大統領選本投票直前に起こった暴力事件に、「民主主義に対する深刻な脅威」と懸念を示した。

同党によると、宋氏は同日午後12時5分頃、ソウル西大門区(ソデムンク)新村の「U-PLEX(ユープレックス)」前の広場で市民と挨拶を交わしている時、突然A容疑者が走り寄って来て鈍器で3回以上殴りつけた。宋氏はすぐに近くの病院に搬送され、その場で取り押さえられたA容疑者は、西大門警察署に連行され、公職選挙法違反および特殊傷害の容疑で捜査を受けている。

  

同党のキム・ヨンジン事務総長は、「(宋氏が)鈍器で後頭部を殴られて出血し、縫合手術を受けた」とし、「脳震とうの症状はあるが、CTの結果、脳出血などの問題はなく、深刻な負傷ではない」と明らかにした。宋氏は同日の日程を取り消し、1日ほど安静をとる予定だ。

宋氏を襲ったA容疑者は、進歩志向のユーチューバーで、韓米合同軍事演習に反対の考えを明らかにしてきたという。容疑者が2020年2月からユーチューブに投稿した341本の動画の中には、同党の大統領選遊説現場の映像のほかに「文在寅(ムン・ジェイン)大統領の終戦宣言は時代の使命だ」というタイトルの映像などが含まれている。A容疑者は先月27日に投稿した動画で、「若者を他国の弾除けにし、奴隷にする韓米合同軍事演習を再び始めたのは宋代表」とし、宋氏の辞任を求めた。現場にいたある目撃者は、「(A容疑者が)普段から終戦宣言を支持してきたが、宋氏が昨年、『韓米合同軍事演習の延期は難しい』と発言してから、『終戦宣言を妨害した』とし、1週間に1、2回、党本部の前で宋氏を非難してきた」と話した。

襲撃事件を受けて、文大統領は同日、「選挙暴力は民主主義に対するテロだ。決してあってはならない」と述べたと、朴炅美(パク・ギョンミ)大統領府報道官は伝えた。「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)大統領候補も、「暴力は大切な民主主義を傷つける行為であり、決してあってはいけない」とし、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補も、「選挙を妨害するいかなる暴力も決して正当化されない」と強調した。


クォン・オヒョク記者 イ・ソジョン記者 sojee@donga.com